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好文木(校長ブログ)
2020.04.07
令和2年度入学式式辞~不確実性の時代を生きる~

 時局多難な時期ではありますが、246名の入学を許可し、令和2年度の入学式を挙行できますことを大変うれしく思います。新入生のみなさん、入学おめでとうございます。保護者のみなさまにも心からお祝いを申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症拡大により、通常とは異なる入学式となりました。新型コロナウイルスは、ヒトやモノが国境を越えて自由に行き来するグローバル化に急ブレーキをかけ、私たちの前に、再び国境の壁を立ち上げました。世界は今、戦後最大の危機にあるとの認識が広がっています。
 このような時期に、みなさんは義務教育を終え、高校生となりました。これからの3年間は自立した社会人になるための大切な準備期間です。そしてまた、このような不確実な時代をどう生き抜くか、考える機会でもあります。私は、みなさんに三つの実践を勧めたいと思います。
 先ず、教科の勉強による高校生として必要な基礎知識や技術の習得です。そして、勉強で大事なことは自分の頭で考える癖をつけることです。頭脳は車のエンジンと同じです。多少負荷をかけて動かしておかないと、肝心な時に動かなくなります。
 次に、読書に勤しんで下さい。読書には三つの効用があります。一つには、東西古今の英知に触れることが出来ます。二つには、考えながら本を読むことで、論理的思考力を養うことが出来きます。そして三つには、琴線に触れる作品に出合い、深い感動と共感を得て、人生が変わることもあります。読書は知識だけではなく、希望や勇気を与えてくれます。
 そして、最後に勧めたいことは、歴史に学ぶということです。歴史は、年表と出来事を覚える退屈な勉強と思っているとすれば、それは間違いです。歴史とは人が作るもので、人が主役です。傑出した英雄もいれば、名もなき市井の人々もいます。疫病も戦争も自然災害も人類はその長い歴史の中で何度も経験をしてきました。その時、人々は何を考え、何を求め、どう行動したかを知り評価することは、現代に生きる私たちにとって過去との対話であり、その過去との対話を通じてこそ未来に備えることができるのです。
 今回のウイルス感染拡大においては、SNSでのデマの拡散により、人々の心の中に差別や憎悪、疑心暗鬼の感情が醸成され、悲惨な事件も報道されています。ウイルス感染拡大が、人の心をも蝕み始めています。基礎知識をしっかり身に付け、論理的に物事を考え、歴史の教訓を活かせば、デマに踊らされることもありません。
 刻一刻と状況は変化します。不安も募ることでしょうが、学校は政府・文科省及び大阪府の指導に従って運営しています。流言飛語に惑わされることなく、今できる学びにしっかりと向き合って過ごしてください。苦難の門出となりましたが、みなさんの高校生活が有意義なものとなるよう全力を尽くします。ともに乗り越えていきましょう。みなさんの健闘を祈念して、私の式辞といたします。

 

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