2019.05.08
恩師の墓参に思う

 長い連休が終わり、元気に登校してくる生徒たちを校門で迎える日常が戻ってきました。
 連休の前半4月29日、日帰りで東京に行ってきました。大学時代のゼミの先生の墓参です。2009年の5月3日に7回忌の墓参に行ってから10年、今回もゼミの仲間8人が集まり再び都立小平霊園に参りました。
 恩師、堀江忠男先生に関しては好文木2009.5.8「我が師の思い出」にて詳しく述べておりますので、ここでは簡単な紹介にとどめます。早稲田大学政治経済学部を卒業後、1936年ベルリンオリンピックにサッカー日本代表として出場、帰国後、朝日新聞に勤務し1951年から早稲田大学政治経済学部教授として経済学を教えるとともにサッカー部監督としても活躍されました。
 長らく東京を離れていたため新宿での乗り換えに手間取り遅れて皆を待たせてしまいましたが、「真理は単純にして平凡である」と刻まれた先生の墓石に手を合わせ、暫し懐かしい先生のお顔を思い浮かべることができました。
 10年前の墓参では気にならなかったのですが、今回は長らくお参りに来る人がいなかったことが容易に推測できる草ぼうぼうとしたお墓が散見されました。山の中にぽつんと佇む苔むしたお墓より、広い霊園の中での放置されたお墓のほうがより一層哀れを誘うように思えました。
 宗教学者の山折哲雄氏は、墓とか骨にこだわるのは日本民族の一つの文化的特性で、宗教嫌いの墓好き、信仰嫌いの骨好きが日本人の死生観の根幹をなしており、これが少なくとも1000年続いてきたが、これも経済的な問題や家族の崩壊によって崩れ始めてきているといいます。そして、山折氏は奥さんとの間で、どちらが先に逝こうと散骨にすることに決めているそうです。清々しいことと思います。
 墓参を終えて高田馬場に戻り、懇親会を行いました。大学を卒業し、かれこれ40年が経ちました。頭には白いものが増え随分老けましたが、みな学生時代と変わらぬ調子で、気の置けない仲間との心地よいひと時を過ごすことができました。

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