
日経新聞(2026.8.5)によると日本は「50歳真ん中社会」になったとのこと。赤ちゃんからお年寄りまで全てを年齢順に並べたとき、ちょうど真ん中に来る年齢を「中位数年齢」といい、全人口を2等分する境界の年齢です。
50年前の日本はおよそ30歳が中位数年齢でしたが、2024年には50.1歳になりました。少子化の進展の凄さがわかります。主要先進国7か国の中でも突出しています。米国は39.1歳と最も若く、フランスは42.5歳です。
私は1981年に大学を卒業後、総合商社に就職しました。当時も上司から残業はセーブするように言われていましたが、月次決算や短期経営計画策定時には夜遅くまで残業したものです。泊まり込んでいる猛者もいました。その時の同期で商社退社後も長く付き合いがあった友人が先月末に癌で亡くなりました。陽気で茶目っ気たっぷりな友でした。先日亡くなられた作家の東野圭吾さんと同じ68歳でした。彼と過ごした「Japan as No.1」と言われていた1980年代の商社時代を懐かしく思い出しています。
先日、取引銀行の担当者がお越しになり色々と話をいたしましたが、バブル崩壊後に生まれたため、金利9%の時代はご存じないと聞きました。私にとってはついこの間のことのように思えるのですが、遠い昔となりました。50年前の1975年の中位数年齢は30.6歳でこのころから日本の少子化傾向が始まったそうですから、1980年代はまだ若者が多かった時代でした。
「50歳真ん中社会」は少子高齢化の表れであり、子供を増やすためには働き方改革をさらに進める必要があります。昭和的発想は変えねばなりません。しかし、現実は人手不足があちこちで発生しており、高齢者の雇用も進んでいますが、持病や介護の問題もあり、若年層の代替にはなりえない面もあります。少子高齢化対策に働き方改革を進めようとしても少子高齢化が働き方改革を阻害するという「卵が先か鶏が先か」状態に陥っているように思います。ここでAIの導入を促進すれば、また若者の職を奪うことにもなり負のスパイラルに陥ります。少子高齢化社会とAIとの共存共栄は至難の業で益々二極化が進むのではないでしょうか。中間層が厚い社会が豊かな社会だと思いますが、21世紀は厳しいと思います。






