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好文木(校長ブログ)
2022.11.07
スカート丈

 今、全国の学校で校則の見直しが進んでいます。「ブラック校則」という言葉が一般化し、合理性のない校則が批判を浴びるようになりました。文科省は生徒指導提要改訂のなかで、校則の積極的な見直しとホームページへの掲載を打ち出しています。
 本校でよく生徒と教員の間で議論になるのはスカートの丈です。校則ではスカート丈は膝頭の範囲内となっています。そこで、膝頭より上になっていると、「短い」と言って注意をして伸ばさせたり買い替えさせたりしています。15年前は本当に短いミニスカートをはいて来る生徒もあり、かなり厳しく指導をしていました。しかし、現在はそのような生徒はいませんので、私は多少なら短くてもいいのではないかと考えています。しかし、「多少」は人によって感じ方が違うので指導にばらつきが出るから、決めた基準は守らせるべきだというのが大方の教員の意見です。
 少し調べてみました。一般的に関東、特に東京は膝上で短め、関西は膝下で長めが多いそうです。大阪では長めに設定しているところが多いようですが、膝上10センチと短めのところもあります。地域や学校ごとに違うこの基準には確たる合理性はありません。基準は目安であってあまり厳格に適用する必要はないのではないかと思います。同じ制服であっても、背の高さや足の長さによって、きれいに着こなせる丈は異なります。
 我々のビジネススーツでもパンツの裾丈にパターンがあります。まっすぐ立った状態で、裾が靴の甲につき、クッション(折り目)が一つできる長さのワンクッション、裾がギリギリ靴の甲に当たるくらいの長さのハーフクッション、裾が靴の甲よりも上にあるノークッションの3パターンです。あまり長すぎて靴の上で裾が二重三重にたわんでいるのはだらしなく見え、逆にくるぶしが見えるほど短いのはカジュアルすぎて貧相に見えビジネスには適さないとされています。
 制服のスカートも同様で、あまり長すぎるとだらしなく、短すぎるとカジュアルすぎますが、一定の範囲で個々人に合った適切な着こなしをすれば、一律みな同じでなくてもよいのではないかと思います。平等や一律の重視は指導のやりやすさからくることです。「Yes or No」あるいは「白か黒か」の指導では自分の頭で考える生徒は育ちません。たかがスカート丈の話と思うなかれ。大事なことは生徒の自律を促進し、センスを磨く教育に切り替えねばならないということです。そのためには教員の思考が変わらなければなりません。

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