2018.08.17
VUCAの時代のGAFA

 昨晩は久しぶりにクーラーを点けずに眠ることができました。今年の夏は例年にない猛暑なだけに、今朝は涼しいと感じるほどで、自宅から駅までの徒歩20分がいつになく軽やかでした。いつも会う犬の散歩をしているおばあさんとも配送センターのガードマンさんとも「ようやくましになりましたね」という挨拶を交わしました。
 猛暑、豪雨、そして立て続けに発生する台風と、凄まじいばかりの夏で、秋の到来が待ち遠しいところですが、お盆前から我が家の庭ではツクツクボウシが鳴いています。小学生低学年のころ、ツクツクボウシが鳴き始めると夏休みも終盤で、宿題や絵日記、課題の工作の完成に向けてラストスパートをかけつつも物悲しい気持ちになったものです。
 日本には四季があるといわれてきましたが、最近では春と秋が短くなりました。それだけに、穏やかに気持ちよく過ごせる期間が少なくなったなと思います。そんな思いの中、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(スコット・ギャロウェイ著 東洋経済新報社)を読みました。
 現代はVolatility(不安定)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をとってVUCAの時代と言われています。その中で生まれた四騎士GAFA、すなわちGoogle、Apple、Facebook、Amazonの巨大IT企業が世界市場を独占している現状を再認識することができました。私たちはこれら企業の提供するサービスから便利さというメリットを受けていますが、その陰で進む寡占状態に対して著者は「米国は300万人の領主と3億人の農奴の国となる」危機に瀕していると警鐘を鳴らしています。これら企業の雇用は従来の大企業に比べると極めて少なく、ノウハウを作り出す者とそれをもって使われる者との二極化が起こっています。そしてあらゆる個人情報が、ビッグデーターがこれら企業に集められています。
 今や中産階級の消滅は世界的な傾向ですが、ほどほどに心地よい春秋がなくなりホットな夏と寒い冬しかないに等しい経済社会は我々凡人には実に暮らし難いものです。資本主義はベストではないがベターな体制でありましたが、ここにきてIT化とグローバル化によるデメリットの部分が大きく目立つようになってきました。資本主義がどのように変貌してゆくのか興味は尽きません。

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