昨日、大阪に本社を置くペール缶のトップメーカー、株式会社ジャパンペールから大渕社長、枩田執行役員、そして情報システム室の上野様の3人がお越しくださり、「ジャパンペール ペールアートサポートプロジェクト」に入賞したデザイン美術コースの4名の生徒を表彰してくださいました。
ホームページによると、ペール缶は鋼製で、1930年代にアメリカで開発され1950年代に日本に輸入されたそうです。印刷が容易で、高級潤滑油や塗料の容器として使用されるほか、キャラクターを印刷したファンシー缶としても使われています。
今回、ジャパンペールさんは「新たなステージへの挑戦」をテーマに、アート作品を募りカレンダーを作成されました。参加校には大阪府立工芸高校、大阪府立港南造形高校と好文学園の3校が選ばれ、12月のうち本校生徒は3月、6月、8月、11月に選ばれました。4名の生徒達には賞状と賞金、カレンダーそして自作品を印刷したペール缶が授与されました。
授与式の前に校長室で少しお話を伺いましたところ、ペール缶を単なる器としてではなく、デザイン力によって会社のフィロソフィを世界に発信するものとしたいというお考えだと理解いたしました。そして、これからはビジネスの社会においてもアートやデザインの果たす役割がますます大きくなるということを確信いたしました。
少し前、令和7年開館予定の県立美術館のコレクションの目玉にと鳥取県が3億円で購入したポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホールの「ブリロ・ボックス」がニュースになりました。ブリロというアメリカの洗剤のパッケージデザインを木箱に転写したものですが、美術作品として価値があるのかどうか、6箱購入せずとも1箱でよかったのじゃないか等々論争になっていると伝えていました。
本校生徒の作ったペール缶が将来美術品となることもあながちないとは言えません。