好文木(校長ブログ)
2024.03.22
令和5年度3学期終業式校長講話~センスを磨こう~

 昨年2学期から校則の見直しを行ってきました。クラスでのアンケートと3度にわたるフォーラムに積極的に参加してくれた皆さん、ご苦労様でした。多くの意見を聴くことができ大変参考になりました。皆さんから出た意見や要望をしっかり検討し、新年度からのルールが決まりましたので、この後に生徒指導部長の岡田先生から説明していただきます。
 それに先立ち、私から「センスの良さ」ということについてお話をいたします。「服装のセンスがいい」とか「音楽的センスがある」などの使い方をしますが、「センスがいい」とはどういうことでしょうか。グッドデザインカンパニー代表の水野学さんは大変うまく説明しています。「センスの良さとは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である」と。そして「普通を知ること」がセンスの良し悪しを測るために必要で、普通とは「いいもの」と「わるいもの」の両方がわかり、「一番真ん中」がわかることだと。そして「センス」は生まれ持ったものではなく知識の集積であり、研鑽によって誰でも手にできる能力。そして「誰が、どんな時に、どんな場所で使うのか」対象物を具体的に思い浮かべることは、センスを最適化する三原則になると。
 対象物として制服を取り上げてみましょう。だれが、生徒のみなさんが、どんな時、どんな場所で、学校で勉強したり行事に参加したりするときに使うものですね。私は皆さんにセンスの良い制服の着こなしを学んでほしいと思っています。そのためには身だしなみに関する知識を集積し研鑽を積むことが必要です。
 「自由」という言葉は非常に魅力的です。しかし、知識の集積と研鑽なき自由は混沌、カオス状態を生みます。自由主義国家においてもルールがあるのはそれを防ぐためです。自由を謳歌するためには、自らの行動や考えを自分で律する必要があります。律するとはある「規準」によって物事を判断することです。「規準」とはお手本です。数値で管理される厳格な「基準」とは異なり、こちらの「規準」はある程度の幅が許されます。その幅を自ら正しく判断し最適化するのが「センスの良さ」なのです。みんなが、生徒のみならず教員もですが、その能力を備えれば、校則は要らなくなるでしょう。そして、それが本当に「自由闊達にして愉快なる学園を築く」基になると思っています。現状はそれに向かって具体的なお手本を示す段階にあると認識しています。4月から新一年生が入ってきます。みなさんが上級生として模範を示してくれることを期待しつつ終業式の講話とします。

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