好文木(校長ブログ)
2023.09.14
何気ない出来事

 残暑は続いていますが、いつの間にかセミの声は絶え、夜になると虫の声が聞こえるようになりました。季節は秋に向かっています。
 先週1年生の一泊研修でC班に同行し琵琶湖湖畔の研修施設アクティプラザ琵琶に参りました。朝、玄関で挨拶をしているものの、まだなじみの薄い1年生と言葉を交わすには良い機会です。今回はバーベキューやカレー作りがあり、話す機会が十分ありました。施設のほうで教員席を設けてくれていましたが、私は生徒の要望に応えて、生徒のテーブルで一緒に食べました。
 ある生徒が訊いてきました。「校長先生は、朝挨拶しているとき、「おはようございます」という時と「おはよう」という時がありますが、なぜですか?」と。「深い意味はないけど、同じ言葉を言い続けるのも単調すぎるので」と答えますと、「わたしは「おはよう」がいいです」と。「おはようございます」だと、距離を置かれたように感じるのです。以後、彼女には「おはよう」と挨拶をしています。
 クラスごとの写真を撮影したとき、私の横に来たかった生徒が二人いたのですが、カメラマンさんがバランスを考えて、一人を後ろに立つように指示しました。その時、彼女の表情が一瞬曇ったのに気がつきました。撮影が終わった後、「この子たちとスナップ写真を撮ってください」とカメラマンさんにお願いしました。彼女に笑顔が戻り大はしゃぎで数人の生徒が集まりスナップ写真に納まりました。
二つとも何気ない些細な出来事でしたが、お互いの気持ちが通じ合えたようで、少し幸せな気分になりました。

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