好文木(校長ブログ)
2023.11.21
第45回大阪私学生徒指導連盟研究協議会に出席して

 11月16日、17日の二日間、大阪私学生徒指導連盟の研究発表会に出席しました。連盟の8つの支部がそれぞれ発表を行いました。第4支部の支部長を担当している本校も「近年の取り組み~『好文未来学』18歳成年に向けて~」と題し、生徒指導主任と3学年主任が発表を行いました。また専門家から不登校とSNSについての講演もあり大変参考になりました。
 「小中学校での不登校が増加の一途を辿っており、高校も不登校とSNSの問題では頭を悩ましています。2歳児の60%以上がスマホを見ており、中学校での不登校はスマホ保有率が50%を超えたころから増加、小学生の暴力行為増加は防衛本能の裏返しで、自分の気持ちを上手く表現できない子が増えている」との専門家の話は、科学技術の進歩が人間の感性や耐性を劣化させているとの感を強くさせるものでした。
 校則の見直しに関して本校は少し先を行っていると思いました。携帯の持ち込みは10数年以上前に許可しています。大多数の高校生が携帯を持っており社会での携帯使用が当たり前になっているのに、学校で禁止するより、携帯使用のマナーを教えるべきと判断したからです。また、無遅刻習慣に遅刻した生徒に毎回反省文を書かせていたら欠席が増えたという学校もありました。本校でも以前、私が校長に就任したころは、遅刻生徒に「雨負け」といって「雨にも負けず、風にも負けず」の宮沢賢治の文章を書かせていました。しかし、それで遅刻が減っていたわけではありませんでした。遅刻した生徒が「今日も雨負けや」といって淡々と書いて帰るだけでした。意味がないと判断しやめました。
 研究発表会に参加し、本校の来た道を振り返るとともに行く道を考える良い機会を得ることが出来ました。明日、「好文新時代」ミーティング第一回目が行われます。各クラスから出た校則等に関する意見・要望についての生徒と教員とのミーティングです。どのような展開になるか期待と不安が入り混じります。

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