
弓道場脇の廊下に、くちなしの花が咲き甘い香りを放っています。春の沈丁花と秋の金木犀とともに三大香木と言われているそうです。原産地は東南アジアと日本ですが、アメリカやヨーロッパでは「幸せを呼ぶ花」として男性から女性へのプレゼントに使われるそうです。くちなしの香りはバニラに似ており、家族旅行で行った常夏ハワイの空気を思い出させてくれます。
元衆議院議長・自民党総裁の河野洋平氏が亡くなりました。ロッキード事件を受けて政治倫理の刷新を謳い、自民党を離党し、新自由クラブを結成したのは1976年、今から50年前です。私は東京で予備校生でした。政治には興味があったので、この新しい動きを期待を込めてみていた記憶があります。
翌年、念願の大学に合格し、河野氏の母校に通うようになりました。3年で入ったゼミの堀江忠雄教授は、1936年のベルリンオリンピックに日本サッカーチームの一員として参加された気骨ある先生でした。その堀江先生のかつてのゼミ生だったのが河野氏でした。我々ゼミ生が先生に河野氏評を訊ねると、笑顔で「洋平も大人になった」とおっしゃっていたことを懐かしく思い出します。日経新聞の評伝は、河野氏を保守リベラルの政治家、ハト派の代表格だったと紹介しています。
政治家ほど毀誉褒貶の大きい職業はありません。ロッキード事件で退陣した田中角栄元総理は、金権政治家、闇将軍とずいぶんとマスコミで叩かれ、刑事被告人にもなりましたが、昨今は、コンピューター付きブルドーザーと言われたその実行力と人心掌握力が高く評価されています。今はタカ派が勢いのある政界ですが、ハト派が見直される日が来るのもそう遠くはないかもしれません。

ここ数日、校長室の窓辺のヒバの木にハトがよく来るなと思っていましたところ、今朝見ると、巣をつくっていました。朝からずうっと座ったままでしたのでもしやと思っていました。「ホーホホッホホー」と鳴き声が聞こえたので振り返りますと、ハトが巣から離れていました。そして巣に卵があるのを見つけました。早速何人かの生徒に知らせました。無事にひなが生まれてくれることを願います。
校長室の窓辺にはタカよりやはりハトが似合います。







