好文木(校長ブログ)
2026.07.24
いやぁ、本って本当にいいもんですね

 一昨日、去年3月に卒業した生徒が訪ねてきてくれました。最初は現在の勉強状況や将来の就職のことなどの話を聞いていましたが、途中から読書の話になりました。在学中から本を読むのが好きな生徒で、朝、千船駅から本の話をしながら一緒に学校に来たものです。私が読んだ本のサマリーを纏めているノートを見せますと、大変興味深くページを繰っていました。『嫌われる勇気』を見つけると、「あっ、これ先生が登校途中の道で薦めて下さった本ですね。懐かしいな。こうやって矢印とか、①・②・③とか番号を打って纏めていくとわかりやすくなりますね」と大きく頷きながら読んでいました。

 『ホモ・デウス』(ユヴァル・ノア・ハラリ)、『危機と人類』(ジャレド・ダイアモンド)、『大衆の反逆』(オルティガ・イ・ガゼット)等の大作となると纏も数ページに渡っています。「これは大変ですね」というので、「読んだときにポイントに線を引いておいて、休みの日に纏めるんだよ。小説は気に入った言葉や文章だけを書き写しておくよ」と説明をすると、「なるほど」と頷きながらまたページを繰ります。『学校の当たり前をやめた』(工藤勇一)や『東大メンタル』(西岡壱誠・中山芳一)のところで手が止まりました。興味がわいたようなので、その解説をしました。

 彼女は本屋さんでアルバイトをしているので新刊もよく知っています。「『夏帆』は読みましたか?」、「店頭にたくさん出てるね。まだ読んでないんだ。この間、生徒に薦められて、『アルジャーノンに花束を』を読んだけど、とてもよかった。明日の終業式でその話をするつもり。それから『イン・ザ・メガチャーチ』も面白かったな」などと本の話題は尽きません。彼女はカバンから『プレゼント』を取り出し、「これは七人の作家の書下ろしで面白そうなので読んでいるんです」と教えてくれました。早速昨日買って読み始めています。

 昔、テレビで「水曜ロードショウー」や「金曜ロードショウー」の解説をしていた映画評論家の水野晴郎さんは、映画が終わった後「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」というのが口癖でした。我々は「いやぁ、本って本当にいいもんですね」と言いたいところです。

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