好文木(校長ブログ)
2025.05.13
卒業生と

 先週末、4人の卒業生と会いました。
 金曜日の放課後、校長室のドアをノックして2人の卒業生が訪ねて来てくれました。5年前の卒業生というので、ちょうど校長室に置いてあった卒業アルバムで確認すると、すぐに思い出しました。1人は現在、静岡市で障がいのある子どもたちの社会化を促進する施設で働いているそうです。在学中はチュートリアル(個別指導)を受けていました。当時の担当教員は非常に熱心で、休みの日も学校に来て勉強していたそうです。第一志望の大学には手が届きませんでしたが、第二志望に合格し幼児教育を学び、様々な資格を取得して現在の仕事に就きました。チュートリアルで培った粘り強さがその後も役に立っていると話してくれました。もう1人はテレビ局の関連会社で働いています。コロナが深刻化する2020年の卒業でしたが、前年秋に完成していたA3(エイキューブ)のお陰で卒業式が出来たととても感謝してくれていました。2人が卒業して5年、その間にも施設の整備が進み、特進コースの教室が別館2号から別館4号に移動し、別館3号の音楽室は整備拡充されました。クリエイティブラボやメディアラボも改装されました。旧図書館はオープンラボに生まれ変わりました。変わった部屋を見たいとの要望に応えて、校内を案内して回りました。校長室に戻りまた少し話を聞きました。6時近くになったので名残惜しそうに校長室を後にしました。「またいつでもおいでね」と声をかけて見送りました。
 翌土曜日には2010年の卒業生2人と何回目かの同期会の昼食会をしました。同期会とは私が2007年に本校の校長として赴任した時に彼女たちも入学してきたところから彼女たちが名付けたものです。その彼女たちも今では結婚しともに2歳の子どものお母さんです。1人は永住権を取得しカナダ在住です。年に一度日本に帰って来る時に同期会を開催することにしています。モントリオール近郊の自然豊かな湖畔のほとりに家を買ったそうです。文化が異なり考え方も違うので日本に帰ってくるとやはりホッとするようです。もう1人は娘の保育園がなかなか決まらず困っていました。間もなく育児休業が2年となるので今回決まらなければ、離職もやむなしとなるとのこと。政府を挙げて子育て政策に力を入れているのにも関わらず気の毒だなと思いました。食事のあとも話し足りない様子だったので場所を替えてお茶を飲みながら引き続き話を聞きました。幸せな家庭を築いていますが、家のローンや子育てなど心配や苦労もあるという彼女たちの話に耳を傾けました。年一回の同期会が彼女たちの命の洗濯の機会になればと思っています。
 4人の卒業生がそれぞれ自立した大人として仕事に子育てにと励んでいる姿に接して、心から「良かったな」と思いました。

新着記事
2025.05.13
卒業生と
2025.05.09
大阪・関西万博
2025.04.11
令和7年度スタート
2025.04.04
令和7年度入学式式辞
2025.03.27
過ぎたるは猶及ばざるが如し