2026.08.18
夏休みの読書から

蝉しぐれもだんだん小さくなり、朝夕、時折吹く風に涼を感じることも。季節は秋へと移りつつあるのでしょうか。酷暑の夏、熊本地震や千葉の大雨など自然災害が容赦なく人々を襲い甚大な損害を与えました。科学技術がいかに進歩しても自然の猛威には敵わないことを思い知らされます。
私の今年の夏季休暇中の読書は村上春樹氏最新の小説『夏帆』と町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』でした。前者は母と娘の葛藤を描いた小説で、アリクイやシロアリの女王など奇妙なキャラクターがストーリー展開の重要なカギを握るのですが、なぜこのキャラクターが選ばれたのか著者の意図がわかりません。村上ワールドの不思議なところです。後者は児童虐待、家庭内暴力、DV、トランスジェンダーなど社会問題がテーマとなっています。タイトルは他のクジラからは聞き取れない高周波の鳴き声を出す「世界で最も孤独なクジラ」と言われている「52ヘルツのクジラ」からとられています。両作品にはサスペンス的な要素もあり、ページを繰る指の動きが早まりました。
『52ヘルツのクジラたち』は今日性の高い小説です。「サインを発していても友人や先生に気づいてもらえていない生徒がいるのではないか」そんな風に思います。そしてもうあきらめている生徒もいるかもしれません。52ヘルツのクジラたちの声を聴く感性を磨かねばなりません。
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いやぁ、本って本当にいいもんですね







