好文木(校長ブログ)
2021.05.14
待たるる寿ぎの宴

 昨日、10年前の卒業生がお母様とともに、結婚の報告と結婚式への出席そして主賓としてのスピーチの依頼に来てくれました。
 彼女は特進コースの2期生です。入学前のオープンスクールに家族四人できて熱心に話を聞いていたので、印象に残りました。そこで声を掛けて話を聴くと、お父様をご病気で亡くされており、お母様とお兄さんそして叔父様とで来ているとのことでした。はきはきした元気な子でしたが、お母様は父親がいないことを気にかけておられましたので、「大丈夫、僕が父親代わりをしますよ」と言ったのを覚えています。
 後でお母様に伺うと、私のこの一言が入学の決め手になったとのこと、責任の重さを感じましたが、本人は順調に学校生活を送り、教科の件などで2~3度相談があったぐらいでした。小さい時病気でお世話になった病院で看護師になりたいと頑張り、希望通りその病院の付属看護学校に進学しました。そして国家試験に合格し念願の病院に勤務することになりました。好文に思いをもっていてくれているようで、昨年度には、職場の同僚のお嬢さんの高校進学に際し、一押しで好文を勧めてくれました。
 就職してから2度ほど会いましたが、大病院の看護師さんの仕事は大変なことが良く分かりました。しばらくして彼女はワークライフバランスを重視したいと、民間のクリニックに転職しました。そして、今回、良きパートナーに巡り合い、めでたくゴールインとなりました。お母様も大変喜んでおられました。
 長く教員生活を続けている先生なら、教え子の結婚式に招かれることは多々あると思いますが、一般企業勤務からいきなり校長になった私にとっては初めてのことで、大変うれしくまた光栄に思います。結婚式は11月ですから、ワクチンもかなり行き渡り状況は好転しているだろうと思います。「幸せは永く、スピーチは短く」、当日を楽しみに待ちたいと思っています。                         

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