満開の桜の下、新年度が始動しました。生徒たちは春休み中で、一部部活や自主勉強で登校していますが、静かなものです。いこいの池では元気に泳ぎ回る鯉の上に桜の花びらが舞っていました。弓道場では部員たちが芝を刈ったあと、掃除をしていました。弓道場新設の記念に頂いた桜が12年の時を経て立派に育ちました。その桜の写真を撮ろうと踏み入ると、「私達も撮ってください」と3人の部員が寄ってきました。活気のある日常の学校が良いのは言うまでもありませんが、こういった長閑な雰囲気も私は好きです。
朝から新採用の教職員に辞令交付を行った後、職員会議に移りました。昨年はコロナのみならず、本校の生徒募集においても緊急事態宣言を発し、理事長・校長と常勤理事の給与の削減と教職員の賞与の削減を行いました。そして300名確保に向けた改革案を示し実施してまいりました。その結果、今年4年ぶりに300名の大台を超える325名の新入生を迎えることが出来ました。私から令和3年度の基本方針を示した後、この一年の教職員の努力に感謝と慰労の意を表すとともに、引き続いての協力を期待して、金一封を支給する旨を伝えました。会議終了後、職員には事務長から、非常勤を含む教員には副校長から順次現金給付してもらいました。
努力が実ったことは大変うれしく思いますが、この状態を継続してゆくことが重要であり、今年はその試金石となる一年と考えて気を引き締めて広報活動にあたらねばなりません。直近の出生数は約84万人です。今年の新入生が生まれた年は約100万人でした。100万人を割ってからの減少スピードは速くなっています。今年の大阪府公立中学校卒業者数は65,590人ですが、出生数の減少から算出すると、15年後には52,000人ほどにまで低下すると考えられます。収縮するマーケットにおいていかに生き残るか? まさに私学戦国時代です。