好文木(校長ブログ)
2025.07.31
大阪私学美術展、9年連続学校団体優秀賞受賞🏆

 昨晩8時過ぎ、現在大阪市立美術館で開催中の第74回大阪私学美術展における入賞作品、特別賞ならびに学校団体優秀賞の選出結果の報告を顧問から受けました。待ちに待っていた報告でした。19点が優秀賞を39点が奨励賞を獲得し、9年連続で学校団体優秀賞をいただきました。また5つある特別賞のうち大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪私学美術工芸教育研究会会長賞の3つを獲得しました。大変すばらしい結果となり嬉しく思います。
 生徒たちは7月29日の搬出まで朝は6時に登校しアートラボ、デザインラボ、工房で授業開始まで作品作りに精を出し、授業が終われば夕方遅くまで作業を続けました。夏休みに入ると朝早くから夕方まで籠りっきりで作品を仕上げました。私は日に何度かそれぞれの部屋を訪れては作品の進捗状況を見ながら生徒と話をしてその完成を楽しみに待ちました。
 知事賞を受賞した生徒は、集中が必要な時には、背中に「声をかけないで」と張り紙をして一心不乱に筆を動かしていました。人物の表情と当たる光の描き方のすばらしさに一目見ただけで「これはいける!」と思いました。私に絵の説明をして「ここはどうしたらいいと思いますか」と私の意見を求めてきた生徒の作品も、芝生に横たわった手に留まっている蝶が画面から浮き出てくるようで見事でした。「これもいけるな」と思いました。予想通り市長賞を獲りました。スランプに陥っていると、進路のことや彼氏の話などしてくる生徒もいますが、そういう話に付き合いながら励ましながら絵の進展具合を見るのもまた一興でした。
 立体制作では角材で何やら骨組みを作っているときはいったい何ができるのか皆目見当がつかなかったのですが、高さ2メートルに及ぶクマの形が出来上がりました。新聞紙でくるんだ体にボンドを塗ってそこに毛を付けていきます。その毛は生徒たちが購入したiPadを保護していた段ボールを水に浸し柔らかくしてから細かく切り手で丸めて細長くしたものを使いました。この作業が結構大変でした。他の美術部の生徒のみならず、「BEARS」の名前を冠しているバスケ部の生徒たちも手伝ってくれました。制作している生徒の家族も協力。及ばずながら私も段ボールを練り、最後はクマのあご部分に毛を張り付ける手伝いをしました。若い先生も手伝いに来てくれました。総出でクマの完成に力を合わせました。いよいよトラックのコンテナに積み込む段になったときも、毛が取れないようプチプチ緩衝材ロールでぐるぐる巻きにし皆で見送りました。そのクマが特別賞の研究会会長賞を受賞できたことは実に嬉しい限りです。
 今年も沢山の素晴らしい作品を見せてくれたデザイン美術コース、美術部の生徒たちの健闘を称えたいと思います。

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