今年は桜の開花が例年になく早く、校庭の陽光桜とソメイヨシノが咲き始めました。私は桜が好きで、咲き始めると心がウキウキします。しかし、今朝の日経新聞のコラム春秋で、オウム真理教による地下鉄サリン事件で駅助役だった夫を亡くした高橋シズヱさんは、遺品の手帳に「4月1日花見」とあるのを見て以来、桜が嫌いになったとつづったという話を読みました。お気持ち察するに余りあります。好きだったものが、ある事柄を思い出させるがゆえに、敬遠したくなるということは私にもあります。今年も様々な思いで桜を眺める人がいることでしょう。
　先週土曜日、西淀川区４中学校の２年生対象の模擬試験が本校を会場として行われました。これは西淀川区役所と４中学校が「にーよん模試」と銘打って実施したものです。会場として本校をお貸しし、約800名の中学生が受験に訪れました。国・数・英の3教科受験終了後、アリーナに移動し進路講話となりました。
　この進路講話は中学校の校長先生から私に依頼があったものです。当初1時間をご予定くださったのですが、3教科の受験後、さらに1時間話を聞かせるのは酷だと思い、20分に短縮させていただきました。「なんのために勉強するのか？」をテーマにパワーポイントを使って話をしましたが、実に静かに聞いてくれました。少しでも今後の参考になればと思います。
　今年は3月4日に卒業式を終えた後、5日に地元少年野球チームの卒団式、17日に佃西小学校の卒業式、そして18日には地元4中学校の「にーよん模試」と外部のイベントが目白押しで、教員と生徒たちが随分と働いてくれました。地元にオープンな学校を目指そうという本校の姿勢を実践でき、お役に立てて大変うれしく思いました。
　4月5日、入学式にはたぶんもう桜は散っていることでしょう。今年は静かな学校で桜を眺めたいと思います。