近年、本校の美術部の活躍には目覚ましいものがあります。今朝また嬉しい知らせが飛び込んできました。「黒板アート甲子園2020」において、出品作品『懐かしい未来』が、最優秀賞に選ばれたのです。
「黒板アート甲子園」は、黒板やホワイトボードなどの製造販売を手掛ける日学株式会社が主催となり2015年から開催されています。5年間で700近い作品の応募と3600人を超える生徒の参加を見ています。本校美術部は2018年、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をオマージュした作品で近畿ブロックエリア賞を受賞していました。
昨年10月、本校の黒板アート作品を目にとめた松竹さんから、映画「ブラック校則」公開記念イベントとして、なんばパークスイベント広場にて公開での黒板アート製作の依頼を受けました。13人の部員たちが半日がかりで仕上げました。私も応援に駆けつけましたが、多くの方が足を止めて見学したり写真に納めたりしてくれました。この映画の主演、Sexy Zoneの佐藤勝利さんとKing&Princeの高橋海人さんが、舞台あいさつに来られた折、完成した黒板アートを観て、あまりのそっくり観に感激されていたと、あとから松竹の担当の方から伺いました。
さて、今年の「黒板アート甲子園」出品作品は、ボッティチェリの「プリマベーラ(春)」を題材にした「懐かしい未来」です。昨年9月完成したA3(エーキューブ)美術棟一階のデザインラボにて、11人がチームを組み、夏休み中の8月6日に描き始め、応募締め切りギリギリの9月22日までかけて仕上げました。初日からNHKが取材に訪れ、数回にわたり進捗状況を追ってくれました。その様子が本日10月22日NHK午後6時10分からのニュースホット関西で「黒板アートで青春を」と題して放映されます。
私も製作途中、何度かデザインラボを訪ね、生徒たちを激励していましたので、NHKでの放映を楽しみにしていたのですが、本日午前10時に審査結果が発表され、なんと「懐かしい未来」が最優秀賞に選ばれました。
審査委員長評には次のようにありました。「高校生の楽しそうな様子がリアルに描かれ、これからの新しい生活が始まっていくようなイメージを与えてくれる作品です。今年の春は新型コロナウイルスの影響で、こういう楽しい雰囲気はありませんでしたが、見る人を非常に前向きな気持ちにさせてくれるパワーがある作品だと思います。細かいところまでこだわりを持って描き込まれているのも魅力的で、全審査員とも最優秀賞に異論がありませんでした。」
今回はその上に、昨年12月に別のチームが作成した「刹那」が審査員特別賞に選ばれ、ダブル受賞となりました。当該美術部部員と顧問の教員の努力に心からお祝いを言いたいと思います。
「おめでとう!」