好文木(校長ブログ)
2020.09.04
10年越しの「ありがとう」

 昨日、私宛てでゆうパックの大きな段ボール箱が届きました。送り主の名前の後に括弧して旧姓が書かれていたので、卒業生だと直ぐにわかりました。開けてみると私を含め何人かの先生にDVDと手紙が添えられていました。そして、在学中所属していた剣道部と職員室の先生方にそれぞれお菓子が入っていました。彼女は私が校長に就任した2007年(平成19年)に本校に入学してきました。卒業して10年になります。好文学園に校名を変更し制服を変えたのはその翌年です。
 第一次安倍内閣を率いた安倍総理が体調不良で突然退陣を表明されたのが、2007年8月27日です。今回の退陣表明を受け、当時のニュース映像が流れますが、安倍総理も随分とお若く13年の歳月を感じます。同様に私自身も当時の写真を使うには抵抗を感じるほど容姿が変わりました。安倍総理は髪にボリュームがでてふさふさ感が増しておられますが、私は逆にだいぶ少なくなったなと嘆息することしきりです。
 さて、彼女が入学してきた当時は、学校改革に取り掛かった初っ端で、率先垂範の毎日は実に刺激的でした。特に彼女のクラスの生徒たちとはよく話をしましたし、指導も致しました。
好文木(2020.4.30)「卒業生からの便り」で紹介した二人はクラスメイトでした。私に「傾聴と共感」の大事さを実感させ、生徒との間に信頼関係が出来なければ教育は成り立たないということを教えてくれたのが、このクラスの生徒たちでした。
 彼女はクラスの中で真面目な優等生タイプでした。みんなも彼女を頼りにしていました。ですから私はあまり彼女と話をしたことはありません。もっぱら少々やんちゃな子と話し込んでいました。しかし、このクラス、みんな仲が良かったように思います。不思議な連帯感がありました。クラス替えで他コースの生徒と一緒になった一時期、ガタガタしたこともありましたが、そのクラスで文化祭「好文明華祭」のアルカイックホールに出場し、優秀賞を取りました。
 彼女は本校卒業後、大学に進学し、今はマルチタレントとして活躍しています。昨年11月に学校でミュージックビデオを撮りたいからと言って許可をもらいに久しぶりにやってきました。在校生も協力してくれました。そのあと結婚もしたようです。そして今回、完成したミュージックビデオのDVDを送ってきてくれたのです。
 タイトルは「何年越しでも「ありがとう」」。早速視聴させてもらいました。彼女の歌も入っており、とても良い出来でした。こちらこそ「ありがとう」の思いでいっぱいです。
こころから幸せを祈ります。

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