好文木(校長ブログ)
2026.03.19
令和7年度3学期終業式校長講話~教養とは~

 本校のスローガンが「個性創造」であること、これは基礎基本をしっかり身につけたうえでの独自性を意味することはみなさんも理解していると思います。そして重点項目には、基礎学力の向上と教養とマナーの習得を挙げています。今日は、「教養」とは何かを考えてみたいと思います。
 「教養のある人」というと、みなさんはどういう人を想像しますか。知識が豊かで高尚な趣味を持っている洗練された人というイメージが強いのではないでしょうか。
 哲学者の村上陽一郎さんは『やりなおし教養講座』のなかで、「教養とは揺るぎない自分を造り上げるもの」と言っています。正しい方向に向かって自分を造り上げようと努力する人が教養ある人だと言っているのです。
 また、私が大学卒業後7年間勤務した会社で社長をされのち民間登用で中国大使も歴任された丹羽宇一郎さんは『死ぬほど読書』の中で、「私が考える教養の条件は、「自分が知らないということを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」ことの2つです」と述べておられます。
 話は変わりますが、何時も校内のお掃除をして下さっている川合さん、みなさんも知っているでしょう。朝、校長室もお掃除に来て下さるので、毎日話をします。「この学校で働くのが本当に楽しいのです」と言われています。「生徒のみんなが廊下で会うと何かと声をかけてくれるんです。夏の暑い時、汗をかきながらトイレ掃除をしていたらお水を持ってきてくれる子がいるんですよ。卒業式が近づくと、わざわざ訪ねてきて、お世話になり有難うございましたとお礼を言ってくれるんですよ。こんなうれしいことはありません。この学校でいつまでも働きたいなと思っているんですよ」と話されています。
 私はこの話を聞いて、好文学園に「教養人」の素養のある生徒たちがいることを大変うれしく思っています。人の立場や気持ちを考えられることは教養人への一歩です。考えながら読書をすることを通して、「無知の知」を知り、論理的思考や想像力、共感力を養い、自分の軸を造り上げて行ってほしいと思います。

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