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好文木(校長ブログ)
2021.06.04
制服と校則

 このところ、昼休みに玄関で開かれる売店に行く生徒が増えています。今年から制服の種類を増やしたのが原因です。生徒の要望に応じて、パンツスタイルも採用し、ネクタイを取り入れました。パンツは30人以上が履いています。スカートにネクタイの生徒も結構増えました。ブラウスも従来のブルーに加えてピンクとホワイトを入れました。夏のベストの薄いグレーも人気があります。毎朝、玄関で挨拶していると、コーディネートの幅が広がっており、生徒がより明るく生き生きしてきたように思います。
 制服は学校のアイデンティティを示すものと考えられていますが、女子高では、制服によって学校を選ぶ生徒も一定数おり、カッコよさや可愛らしさが求められます。そして、生徒にとっては私服を選ぶ手間やコストを省くこともできますが、毎日同じ服を着ることに飽きを感じるかもしれません。その点、チョイスが増えたことは気分転換にもなるでしょうし、少し自分の好みを出せるのは嬉しいのだろうと思います。
 5月28日の神戸新聞ニュースによると、神戸市内の女子中学生から神戸新聞社に一通の投書が届いたそうです。「下着は白じゃないといけないという指導と、体育の時間の着替えの時に先生がずっと見ていて、白でない人に注意していることに納得がいかない。下着の色は見えないし、誰にも迷惑を掛けないから何でもいいのでは?むしろ肌と似た色のほうが透けにくいなど、色々疑問がある」という内容です。校長によると、「華美にならないように白を推奨しているが校則ではない。また、最近は着替えの様子をスマホで隠し撮りし、拡散するという巧妙ないじめが各地で報告されており、それを防ぐ狙いで同性の教員が立ち会うようにしている。しかし、生徒の気持ちを掴み切れていなかったことが分かった。生徒のためという一心だったが、時代の価値観とずれているところもあるだろう。これからは生徒や保護者の意見も聞きながら柔軟に対応したい」と語ったとのこと。
 私自身、白のカッターシャツを着ることが多いのですが、白の下着を着ると、襟首のラインがくっきりと見え「ツキノワグマ」になり、あまりカッコよくありません。デパートで相談しましたら、ベージュ色を勧められ、すべてベージュに変えました。中学生の指摘の通り、透けて見えないのは肌の色に近いベージュ色です。ただ、何でもよいかと言えばそれは違うと思います。赤や黄、黒など色物も透けて見えます。本来のブラウスの色を損なわせることになりますので、制服を着るときには勧められません。TPOに応じた身だしなみを心がけることが大切だと思います。着替え中の教員の立会は同性と言えども配慮に欠けると思います。SNS被害を防ぐのならほかの方法があったと思います。
 この校長先生が言われているように、時代の価値観あるいは常識がかなり変わってきています。従来なら当たり前と思われたことが通じなくなっています。大事なことは「なぜそうなのか? それで本当に良いのか?」を考えることだと思います。我々が、思考停止状態で、生徒たちに自分の頭で考えることを要求するのは無理な話だと思います。私は校長室をオープンにし、出来るだけ生徒の話を聴こうとしていますので、わがままもイチャモンも含めて考える材料には事欠きません。

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