2018.09.25
おうた子に教えられ

 連休の23日、本校1年のある生徒の写真展に行ってきました。この写真展は彼女が学校外で入っているサークルのメンバーが集まって開催されたものです。
レトロなビルの地下が会場となっており、一通り写真を鑑賞し、再び彼女の写真を眺めていましたら、本人がやってきました。出品している写真が夏休みに家族旅行したマレーシアの風物であることやお父様の影響で小学校4年生のころから写真を始めたこと等説明をしてくれました。東西文化が融合したマレーシアの鮮やかな色彩と活気が見て取れるとても良い写真がたくさん飾られていました。
会場の主催者の皆さんに挨拶をし帰ろうと階段を上がり始めると、彼女もついてきました。そして、入り口で「今日はわざわざ来てくださってありがとうございました」ときちんとお辞儀をして礼を言いました。私は「良い写真だったね。これからも頑張ってね」と言って背を向けて歩き始めました。まっすぐ15mほど歩き角を曲がる時に振り返ると、入り口にまだ彼女は立っていました。そしてもう一度私に向かってお辞儀をしました。
私は手を振って角を曲がりましたが、とてもすがすがしい気持ちになりました。大人でもここまできちんと礼をわきまえた人は少ない昨今、15歳の少女の見事なまでに心のこもった見送りを受けて、感動すら覚えました。まさに「おうた子に教えられて浅瀬を渡る」心持でした。
本校生徒はみなよく挨拶をすると外部の方々から好評ですが、特に運動部の生徒たちは挨拶を進んでしてくれます。それは大変良いことなのですが、時に過剰なまでに走り寄って先輩や顧問に挨拶をしているのを見ると少し興ざめします。何か遣らされ感、義務感を感じてしまいます。部活では先輩後輩の上下関係を重んずる傾向が強いのですが、行き過ぎると隷属関係になってしまいます。互いが互いをリスペクト(尊重)することが礼にかなうことだと思います。もう少し自然体でよいと思います。
休み明けの今朝、校門に立っていると、登校してきた彼女が私のところにきて「先日はありがとうございました」と笑顔でお礼を言ってくれました。極めて自然体でした。

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