2025.11.25
校外学習、3年生と
秋の校外学習はいつも3年生に同行することにしています。今回は5組と6組に同行し神戸に参りました。先ずatoaを見学しました。水族館とアートが合体した新感覚の施設で、特に水槽と図書が一体となったエリアは魅力的でした。一緒に回った生徒たちと南京町で昼食を取り午後からは神戸市立博物館で開催中の「大ゴッホ展」を鑑賞しました。
原田マハさんの小説『たゆたえども沈まず』、『ゴッホのあしあと』、『リボルバー』等を読んでいましたので楽しみにして参りました。平日にもかかわらず大勢の来場者でごった返し絵画より人を見に来たような状態で、展覧会の目玉の「夜のカフェテラス」前は長蛇の列、ゆっくりと鑑賞することはできませんでしたが、黄色とブルーの鮮烈な色彩は目に飛び込んできました。
この絵はその後に描かれた「星月夜」(1889年)、「糸杉と星の見える道」(1890年)、「カラスのいる麦畑」(1890年)と比べると、落ち着いて明るい雰囲気が漂っています。1888年2月に南フランスのアルルに移ったゴッホは画家の共同体を築こうとしていました。そしてポール・ゴーギャンとの共同生活を始めた時期でもありました。希望があったのでしょう。この「夜のカフェテラス」とともに「ひまわり」も描いています。しかしその後、ゴーギャンと別れ、耳切事件を起こします。1889年には療養所に入り、出た後1890年7月27日にピストル自殺で短い一生を終えます。
ゴッホの一生は苦悩に満ちたもので孤独だったと思います。弟のテオだけが彼を支えてくれました。そのテオもまたゴッホの死後半年でこの世を去ります。「夜のカフェテラス」はその苦悩に満ちた一生のひと時の安らぎのカフェテラスであったように思えます。
新着記事
2025.11.25
校外学習、3年生と
2025.11.19
心のふるさと
2025.11.12
穏健である勇気
2025.11.10
芸術鑑賞&コンサート
2025.11.05
金木犀







