先週土曜日、おおきにアリーナ舞洲にバスケットボールWINTER CUP2020大阪予選決勝戦の応援に参りました。好文学園バスケットボール部“BEARS”が3連覇を狙う強豪、大阪薫英女学院との決勝対決に進んだのです。これに勝てば、全国大会進出という試合。生徒たちからの是非応援したいとの声に応えて、生徒会が音頭を取り、12時からの試合に間に合うよう、教務部が時間割を調整しました。午前11時、観戦希望の約60名の生徒と引率の教員が、コロナ感染対策実施の上、チャーターしたバス2台に便乗しアリーナに向かいました。
第一ゲームでは競り勝っていたのですが、第二ゲームから徐々に差を付けられ、最終的には90:52で敗れました。さすがに大阪薫英は選手たちの動きが良く、見事な3連覇でした。まだまだ練習が必要だなと感じました。しかし、一時は廃部寸前になっていたバスケットボール部が、全国大会進出をかけて強豪、大阪薫英と決勝戦を争うまでに復活したことを大変うれしく思います。顧問と部員たちの努力の賜物だと思います。
元、島根県の開星高等学校野球部で甲子園に主将として出場し、現在は大手企業に勤務している安田諒平さんが、恩師の野々村直樹監督についてのインタビューに答えた記事を雑誌で読みました。野々村監督と言えば、短髪に真っ赤なジャージ、紫色のレンズの眼鏡といった強面で一世を風靡した監督なので覚えている人は多いと思います。
監督になりたての頃は技術ばかり教えていたそうですが、大事な試合になるとなぜか勝てない。そこで、リーダーシップ論や組織論の本を読み漁り、技術や体力を鍛えても、おおもとの心の教育をしていなかったことに気づいたそうです。
それから、野球は教えずに、人間教育を中心に置くようになったといいます。歴史や偉人の話を引用して、心の使い方や物事の捉え方の話ばかりするようになったのです。安田さんは野球を教えてもらえないので混乱したそうですが、社会人となって経験を積んだ今、監督はプロ野球選手を輩出することより、社会に貢献できる人間を育てることに主眼を置いていたんだということが分かったそうです。
高校生の時に教わり、今もその通りだと感じている教えがあるといいます。それは、「人生の目的は、感謝の心を根底に、世のため人のために尽くすこと」だそうです。「この監督にしてこの生徒あり」と言えるのではないでしょうか。そしてまた、ここに部活動の意味があるのだと思います。
うちのバスケ部の生徒たちは運動部にしては皆おとなしいタイプの生徒ですが、よく頑張っていると思います。監督には技術面もさることながら、是非とも人間教育にも力を入れて、本校の使命と定めた「自立した社会に貢献できる女性」に育ててほしいと思います。