先週24日、大阪府吹奏楽コンクールの地区予選があり、午後から大東市立総合文化センターに出かけました。今回は早めに着いたので、本校の出番の5つ前のプログラムから聴くことが出来ました。他校の演奏を聴いてから自校の演奏を聴くとその違いが判ります。ひとつ前の女子高の演奏は素晴らしかったのでこれは金賞かなと思いました。本校の演奏は少し弱いものの音はしっかり出ていると思いました。結果は銀賞でした。昨年が銅賞でしたから1ランクアップです。吹奏楽部は熱心に練習を重ねているのでいつかは金賞をと思います。音楽に造詣が深いわけではないので専門的なことはわかりませんが、良いものは何となくわかります。理屈で説明するのは難しいのですが、心に響く何かがあります。
もう50年近く前になりますが、東京の予備校に通っていた時、国語を教えてくださっていた先生が大変なクラシック通でした。「自分が死んだら葬送曲にはモーツァルトのレクイエムを」と言われるほどで、私にも何枚か良いレコードを薦めてくださいました。その中にフルトヴェングラー指揮のベートベンの第九交響曲がありました。ヴェングラー先生が舞台袖から出てきて指揮台に向かう足音までもが録音されていました。そして先生は「これがいいんだよ」とおっしゃっていました。フルトヴェングラーはベルリンフィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、終身指揮者を務めた20世紀を代表する指揮者の一人です。重厚な第九でした。
この先生の影響で、大学入学後もレナードバーンスタインなど有名な指揮者が来日するとクラッシクを聴きに渋谷のNHKホールに出向きました。そして12月には毎年、第九を聴いていました。一度、杉並区にあった普門館にカラヤンを聴きに行ったこともありました。しかし、その時はなぜかあまり感動しなかったことを覚えています。カラヤンへの私の想像と期待が大きすぎたのか、本当に音楽がわかっていなかったのかわかりませんが、あまりにもあっけなく演奏が終わったように感じました。
残念ながら最近はクラッシクとはとんとご無沙汰しています。またゆっくりクラッシクを聴きに行きたいものだと思います。