酷暑が続く中、昨日、3日間の英語キャンプが終了しました。対象は看護医療系進学コースと進学アドバンスコースの2年生です。最終日の昨日は、各班に分かれてのプレゼンテーションが行われました。看護コースは「理想の病院」について、進学アドバンスコースは「学校から近いおすすめ観光スポット」についてがテーマでした。
この英語キャンプはインバウンドが増え看護師にも英会話の必要性が高まるということから、看護コースの夏休みの取り組みとして始まりました。当初は特進の合宿同様、セミナーハウスでの合宿として行っていましたが、コロナ以降宿泊をやめました。今回も生徒は積極的にプログラムに参加し活気ある3日間を過ごしました。
キャンプの最後には一言私が英語で挨拶をするのが恒例になっており、今回も実施しました。私は大学卒業後7年間ですが総合商社に勤務しておりましたので、英語ができると思われがちですが、海外駐在を経験したわけではないので、当時で言えば大学卒で商社に就職した人間としてごく普通の英語力しかありません。アメリカや台湾への出張、アメリカ、イギリスのサプライヤーの訪日時のアテンド等で英語を話すことはありましたが、中学から大学受験を経ての英語の勉強で培った実力しかなく、特別な英語強化策を施したわけではありません。
言語には読む、書く、聞く、話すの4要素がありますが、私はいわゆる受験英語世代で、文法を中心とした読む、書く勉強に重点を置いてきたので、聞くのが特に不得手です。その中でも、アメリカ英語よりはイギリス英語のほうが聞き取りやすく感じます。同じUKでもスコットランドの英語は非常にわかりにくいです。エジンバラのホテルでボーイの話す英語が全く分からず苦戦したことがありました。
読み書きは基本となる単語や文法を理解しておかないとできませんが、聞く、話すは全く慣れです。従っていかに多く聞いて話すかにかかっています。そのために最も有効な方法は海外留学でしょう。それも数カ月の短期ではなく数年の長期です。息子は中学から大学まで海外で過ごしました。最初、保護者懇談には私が行って話を聴いていましたが、2年もすると息子が通訳してくれるようになりました。電車の中や通りすがりの人びとの会話も聞き取れるようになっており、全く歯が立ちませんでした。私は日本で英語を使わない生活をしており、彼は英語を使わなければ生きられない環境で生活していたのですから、その差は
歴然です。
語学をマスターすると、試験や就職に役立つだけではなく視野を広げること異文化理解につながり結構楽しいものです。わずか3日間の英語キャンプで英語力が付くことはありません。これをきっかけに英語に興味を持ち、海外留学や異文化に関心を持つ生徒が出てくる機会になれば良いと思っています。