夏休みとはいえ、今朝も結構生徒が登校してきています。部活動のみならず、特進コースや看護医療系進学コースは夏季特別授業が行われています。看護医療系の2年生は外国人講師による英語キャンプも実施されています。例年ですと宿泊を伴いますが、今年はコロナ対応で日中のみとなっています。また、進路や9月開催予定の文化祭の準備で来ている生徒もいます。
1学期、入部翌日に「部活やめたいんですけど」と校長室に来た1年生2人も、弓道場前のテラスで巻藁に向かって弓を引いていました。「お、頑張ってるな。ゆっくり見させてもらうわ」といって、椅子に腰かけると、「見られてると緊張しますよ」と言いつつも、まんざらでもない様子で弓を引いていました。先日、道場で28メーター先の的の真ん中に初めて矢を当てることが出来たそうです。「それは良かった。大したもんやね」と褒めると、にっこり。顧問によれば8月末試合にデビューすることになったそうです。
最初、クラブをやめたいと言いに校長室に来た時、「どうしてもクラブをやらねばならないということはないけど、自分でやろうと思って入ったのに、昨日の今日で辞めたいというのはいくら何でもちょっと早すぎないか? もうちょっとやってみてから決めたらどう?」とアドバイスしました。その後も「顧問がなかなか辞めさせてくれないんですよ」と言っていたので、「それは期待されてるんと違うか」と返していました。最近はせっせと部活に通っていましたので、顧問が上手に引っ張ってくれているんだなと思っていました。
『東大メンタル』(「ドラゴン桜」に学ぶやりたくない事でも結果を出す技術)によると、「やりたくない」と思うのは「やったほうがいい」と思っていることの裏返しとあります。彼女たちと話をしていても、それを感じました。「本当は弓道やった方がいいんだけど、しんどいしなぁ」。
的に当たるようになって、ちょっとやりがいが出てきたのかなと思います。人懐っこくて楽しい生徒達です。有意義な夏休みを過ごしています。今後の成長を見守りたいと思います。