小春日和の穏やかな日曜日だった昨日、午後から、招待いただいていた卒業生の結婚式と披露宴に出席してきました。
新婦は平成21年に特進コース2期生として入学しました。入学直前の中学3年の時にお父様をご病気で亡くされ、お母様が随分と心配をされていましたが、持ち前の明るさとバイタリティで見事に難関の看護専門学校に合格し、立派に看護師として自立しました。
新郎は外資系保険会社にお勤めで、上司のお話によると、営業成績トップのスポーツマンタイプの好青年、お似合いのカップルでした。お母様のお喜びはひとしおだと思いました。
平成21年は、私が民間企業の職を辞して校長に就任して3年目で、学校改革に大車輪で取り組んでいた時期です。特進コースはその目玉策の一つとして立ち上げました。1期生はわずか11人でしたが、いきなり6人が国公立に現役で合格という結果を出せました。
生徒指導もしっかりやろうと、生徒指導部長とともに「傾聴と共感」、「義理人情浪花節」の指導を二人三脚で推進していました。私が来る前に入学していた生徒から初めのうちは文句も出ましたが、教育方針を丁寧に説明することで納得を得ました。
また、生徒会部長の新企画によるアルカイックホールを使っての文化祭「好文明華祭」もスタートしました。様々な学校改革を、保護者会が全面的に支援してくださったのは大変有難かったです。そんなことを思い出しながら、出席した3人の卒業生と暫し昔話に花を咲かせ、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
若者中心の披露宴で、活気がありました。女性の華やかなドレスや着物姿は昔と変わりはありませんでしたが、男性の服装のトレンドは変わったようでした。新郎側の主賓と新婦側の私は偶然にもともに黒のタキシードでしたが、我々の頃の定番だった黒の略礼服と白のネクタイというスタイルは姿を消していました。出席者はみな、お洒落な色や柄のスーツを着こなしていました。カジュアルにはなりますが、このほうが華やいで自分に似合う服装ができていいなと思いました。久しぶりのおめでたい宴を堪能し、新郎新婦の前途を祝いつつ家路につきました。