好文木(校長ブログ)
2025.11.19
心のふるさと

 先週末、6年前の卒業生がご主人と夏に生まれた赤ちゃんを連れて訪ねて来てくれました。
彼女はとてもまじめな生徒でした。1年生の3学期、苦手な英語を基礎から教えてほしいと私のところに頼みに来ました。そこで、中学英文法のワークブックをコピーし、校長室で教えることにしました。毎日1時間から2時間、2週間ほど続けたと思います。私が書いたメモを大事に持って帰りノートに貼って復習していました。2年生になってからは教科の先生に教えてもらいながら自分でしっかり勉強をしていました。晴れて念願の看護学校に合格し看護師になりました。大病院での勤務の後、ケア施設に移り仕事をしています。ご主人とはその職場で出会い結婚したとのこと。ご主人の話では実に真面目でコツコツ丁寧な仕事をするそうで、高校時代の真面目さが仕事にも生かされているようです。夜、彼女からお礼のメールが来ました。
 そしてもう一通、また別の卒業生から「母親になりました」と赤ちゃんの写真が送られてきました。なんとその日の午後に生まれたばかりでした。出産の数時間後に報告をくれたのです。この生徒も在学中は何かと相談に乗った生徒でした。本人の希望で大学の卒業式にも出席しました。
卒業後も折に触れ連絡をくれたり学校に顔を見せに来てくれたりする卒業生が多いことは誠に有難く嬉しい限りです。帰り際に「校長先生もいつまでもお元気で」と言ってくれた言葉が胸に沁みました。彼女たちにとって好文学園がいつまでも「心のふるさと」であり続けられるよう頑張らなければならないという思いを新たにいたしました。

新着記事
2025.11.19
心のふるさと
2025.11.12
穏健である勇気
2025.11.10
芸術鑑賞&コンサート
2025.11.05
金木犀
2025.11.04
クマ報道に思う