好文木(校長ブログ)
2026.06.16
私大250校削減目標

 少子化に伴い、私立大学の約半数が定員割れしていることから、財務省は2040年までに250校、学部定員で14万人分の削減が必要と数値目標を上げました。これは2024年時点の私立大学634校の4割に該当します。日本維新の会もまた大学300校統廃合案を示しています。18歳人口は1992年の205万人から減少し2024年は109万人となっています。さらに2035年には100万人を割り2040年には74万人にまで減少します。

 18歳人口が減少することはずいぶん前から分かっていたことですが、規制緩和で容易に大学の新設や新学部開設を認めてきた付けがいよいよ回ってきたという感じがします。2012年、民主党政権の野田内閣で文部科学大臣に就任した田中真紀子氏が2013年開設予定の大学3校に対して、「大学が多すぎる」、「質の低下が著しい」として不認可の方向を打ち出し議論になったことがありました。すでに審議会の承認があるにもかかわらず横暴だという意見もあり、結局認可されましたが、私は田中真紀子氏の意見は至極もっともだと思い、当時の好文木でも触れました。あれから14年、ついに財務省が腰を上げた格好です。

 大学入試における学力試験は必要だと思います。指定校推薦や総合選抜型入試が私大においては募集定員の半数以上になるため、一部の難関大学を除くと入試が極めて簡単になっています。面接練習や志望動機を書くのが受験勉強だと思っている生徒もおり、基礎学力が十分身についていないまま大学に入れてしまいます。四則計算や英語のbe動詞から教えている大学があるとは以前から言われていましたが、最近では難関大学に入ったものの予備校に通っているという話も報じられています。数学や理科の基礎知識を補うためだそうです。

 「とりあえず大学」と考えている高校生も多く、簡単に入れるので、これまた簡単にやめてしまいます。本当にやりたいことがあるならまだしも、特にないのにせっかく入った大学を辞めるのはもったいない、学ぶ気になれば学ぶことは必ずあるはずです。

 大学淘汰時代に、本校にも「なんとなく大学」を目指す生徒は一定数います。何が大学で学べ、どういう職業につながるかを示し、目標もって大学に進学できるように、数ある高大連携のメリットを生かし進路指導をさらに深めていきたいと思います。

新着記事
2026.06.16
私大250校削減目標
2026.06.12
ガッツだぜ!
2026.06.11
「くちなしの花」と「ハト」
2026.06.08
地球最悪の害獣
2026.06.04
スマートシュリンク