好文木(校長ブログ)
2023.07.10
講話は難しい

 今朝は朝一で城東区の中学校に伺いました。8時30分からの全校朝礼にて5分間の進路講話の依頼を受けていたからです。4月に年度初めのご挨拶に伺った折、校長先生からご依頼がありました。本校地元の中学校で教頭をされておられた時から存じ上げており、二つ返事でお引き受けしたのですが、さて何を話せばよいのか少々悩みました。校長先生は何でもいいのでとおっしゃってくださいましたが、朝一から朝礼で本校のPRをするわけにもまいりません。進路に役立つということで読書の効用について話すことにいたしました。
 5分という時間ですから1,000文字ぐらいが妥当です。原稿を作り、実際に話してみて5分に納まる内容にしました。総合商社、中小企業、学校と3つの異なる職種・職場での経験から論理的思考とコミュニケーションが重要だと痛感していましたので、そこから話を始めました。人生で選択や決断をするとき、読書をしていることは大いに役に立つ。私自身もピンチに立ったり大きな決断をしたりするとき、本に助けられ勇気をもらった。インターネットやAIから容易に知識や情報を入手できる世の中になったが、間違いも多く、自分の頭で考えることが大事。考えるきっかけに読書は最適。AIに支配されないためにも、人間の最大の特徴である考えることをやめてはいけない。ざっとこんな内容です。全校朝礼を体育館で行われるなら一人一人顔を見ながら話さねばなりませんが、コロナを用心され放送で行うとのことでしたので、少々気が楽になっていました。しかし、顔が映るようならと、万一を考えて、原稿を見ずに前を向いて話す練習をしてまいりました。結果的には職員室から声だけの放送でした。マイクの傍に腕時計を置きゆっくり話してぴったり5分で済ますことが出来ました。
 放送が終わった後、校長先生から「大変良かった。これなら終業式でお話しいただいたほうが良かった。もう一度来ていただきたいぐらいです」と大変満足いただけたので肩の荷が下りホッと致しました。実は先週、別の中学校の説明会に伺った折、持ち時間が7~8分と聞いていたので、3分の学校紹介ビデオを上演しました。あとまだ5分あれば話もできると踏んだのですが、実際は持ち時間は5分で、おまけにタイマーが作動して気になり、ビデオのあとの話が全く中途半端に終わり、私としては非常に不本意な結果になってしまい、そのショックが尾を引いていたのです。今日は上手く決まって私も満足して戻ってくることが出来ました。

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