好文木(校長ブログ)
2025.03.14
高校無償化と教育格差

 高校授業料無償化につき賛否両論が喧しく、特に公平性につき議論が高まっています。所得制限のない無償化は高所得者には余裕資金を生み、それが塾代等に流れ、更に教育格差を広げるというものです。難関大学への進学という点では確かにその通りだと思います。
 一般的に、いわゆる進学校(自称進学校ではなく毎年東大・京大に二桁以上の合格者を出すような学校)に行けば、そこの教育力のおかげで難関大学に行けると思うでしょうが、必ずしもそうとは限りません。そもそもそのような高校には主体的に勉強し難関大学に明確な目的を持って進学したいという意欲が高い生徒が集まります。従って、そのような生徒たちは学校の勉強だけではなく、進んで塾や予備校に通います。私がかつて通った高校もそうでした。もっとも私は進んで塾にも予備校にも行かなかったので浪人する羽目に陥りました。東京のある進学校の人気が高い理由の一つに、学校の宿題や課題が少ないので、塾や予備校に行けるからということが上がっています。今朝の日経新聞の広告欄には有名予備校が東大・京大の現役合格者数速報を掲載しています。記載された出身高校名を見ると、公立私立を問わず名だたる進学校のオンパレードです。
 一方、本校の特進コースは、公立中学校で真面目にコツコツと勉強して良い成績を取り、できれば難関大学に行きたいと思っている生徒を受け入れて、塾や予備校に行かなくても難関大学合格を実現するコースとして立ち上げました。かなり手厚く一人一人の勉強をサポートしており、「やればできる」を実感でき、教育格差の解消に一役買っていると自負しています。

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