昨日は一年を24に分けた二十四節気の最後の暦に当たる大寒でした。一年で寒さが最も厳しい日とされています。天気予報によりますと今日から週末まで日本列島は寒気に包まれ今年もっとも厳しい寒さになるそうです。一昨日の日中はぽかぽかと春を思わせる陽気だっただけにこの差が体に応えます。大寒が終わると2月4日には立春となります。「冬来たりなば春遠からじ」。
今朝の日経新聞の記事「オープンAI 9科目満点」を読んで複雑な気持ちになりました。先日実施された大学共通テストに最新のAIが挑戦し、15科目中9科目で満点を取り得点率が97%に達したといいます。2024年の解答率が66%だったそうですから短期間での性能アップに驚かされます。
また昨日のNHKクローズアップ現代では最近のAIの利用状況を報じていました。悩みごとの相談相手トップはAIです。AIは決して否定から入らず肯定して話を聴いてくれることが一番の理由です。人よりも傾聴と共感が優れています。AIと結婚式を挙げてAIと生活している女性もいます。医師の男性は、亡くなった奥さんをAIのアバターで蘇らせて月命日には現況報告や相談をしています。その一方で、AIの否定しない特徴がマイナスに機能し、自殺を促すことになったとして訴訟も起きています。AIからの情報は参考にし、決定は自分の頭でしっかり考えて行うことが肝要です。専門家はスマホ依存ならぬAI依存が広がる危険性に警鐘を鳴らしています。
今、『「偶然」はどのようにあなたを作るのか』(ブライアン・クラース著 東洋経済)を読んでいます。私たちは全ての結果には合理的な原因があり一種の法則があると思いがちですが、著者は複雑系の世の中では小さな変動が引き金を引く壊滅的な連鎖反応に極端に見舞われやすいと指摘しています。「現代の社会システムにはほとんどゆとりがない。何かうまくいかないと、物事がつながり合い、相互依存しているせいで、結果が増幅される。すっかり最適化され、カオスの縁まで追いやられた系は、臨界点と連鎖反応に向かって押し流されやすい」と述べており、「この世界が臨界状態に陥る可能性がかつてないほど高いのは、インターネットのせいでもある」としています。
専制的な力の政治が世界を震撼させており、各国が軍拡競争に走る可能性が高くなっています。日本も核武装をという話も出ています。核による抑止論ですが、本当に抑止になるのか。臨界点を迎えそこに偶発的な出来事が引き金となれば大惨事を巻き起こすことになりませんか。「私たちが暮らす世界は、誰もが想像したがるような世界よりも、はるかに不安定で不確実なのだ」という著者の言葉、かみしめるべきだと思います。







