好文木(校長ブログ)
2019.08.23
令和元年度二学期始業式講話

 今日から二学期が始まりますが、みなさん夏休みをどのように過ごせたでしょうか。ゆっくり休めたでしょうか。部活動に汗を流したり、受験勉強や進路の準備をしたりで結構忙しかった人が多かったのではないでしょうか。なかにはゆっくりと読書を楽しんだ人もいたでしょうか。私は自宅の断捨離に精を出しました。何年も使っていない衣類や電気製品、小物など結構あるものです。大きいものは業者に頼んで持って行ってもらいましたが、本は帰省した息子と娘に手伝ってもらい100冊ほどを車に積み込んで近くのブックオフにもっていきました。
しかしながら、持って行ったのはほとんどが息子や娘の本で、自分の本はなかなか踏ん切りがつかず数冊にとどまりました。私の蔵書には買ってきて積ん読になっているものも何冊かあります。読まないのなら古本に出せばいいのですが、それがなかなかできません。なかでも学生時代に大枚をはたいて買った石橋湛山の全集はほとんど手つかずのまま書棚の奥で眠っています。
石橋湛山は日本が欧米列強の帝国主義に倣い海外進出を企図した時代に、日本は四島で十分経済を賄っていけるといういわゆる“小日本主義”を主張し軍部の大陸進出に反対の論陣を張った言論人で、戦後総理大臣を務めた母校の大先輩にあたります。学生時代に評伝を読み直接本人の思想に触れてみようと購入したものですが、第一巻の途中までしか読めていません。ちょうど終戦の日が近かったので、改めて本腰を入れてゆっくり読める時間を設けたいなと思いました。
さて、8月20日に開催した令和元年度最初のオープンスクール、翌日のクラブ体験は多くの在校生の皆さんの協力により成功裏に終わることができ幸先良いスタートを切ることができました。今年3月の卒業生3人も手伝いに来てくれました。また、妹を連れてきてくれた卒業生もおり大変うれしく思っています。協力してくれた皆さんに心から感謝しますとともに引き続き9月以降のオープンスクールもどうぞよろしくお願いします。
三年生は進路決定の最終段階が近づいています。進学するみなさんはもう一度進学の目的や勉学意欲を確認してください。就職するみなさんは実社会で活躍する社会人の仲間入りをすることになります。仕事を通して自らの責任を果たす対価としてお給料をもらう立場となりますので覚悟をもって臨んでください。各々が悔いのない進路が確定できることを祈ります。
新校舎A3はすっかり囲いが取れて全容があらわになりました。9月末完成、10月1日竣工式の予定でラスト・スパートに入っています。楽しみに待っていてください。二学期がみなさんにとってさらに充実したものになることを願っています。

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