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好文木(校長ブログ)
2020.10.21
常識と校則

 朝夕めっきり寒くなり暖房が恋しくなってきました。ついこの間まで厳しい残暑に悩まされていたのが嘘のようです。四季の国日本から春と秋がどんどんなくなり、夏と冬がくっつきだしました。ついこの間まで庭で百日紅の花が咲いていたと思ったのですが、冷たい朝の空気の中、金木犀が香っています。
 最近、今まで当たり前だと思っていたことも、時代の変化によって当たり前ではなくなることが多くなりました。10月18日の日経新聞、文化時評は「消費動かすジェンダーレスの波」とのタイトルで、ジェンダー(社会的性差)レスについて以下のような最近の出来事を紹介していました。
 文具大手のコクヨ、「性別欄のない履歴書用紙」を初めて来年にも販売。阪急百貨店うめだ本店、ジェンダーレスなアイテムをそろえた売り場を作る動き。2016年アメリカ、トイザラス、玩具の男女別売り場の廃止を発表。世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭、「最優秀女優賞」と「最優秀男優賞」を廃止と発表、等々。
 学校の校則でもブラックだと問題になるケースが増えてきました。私が中学に上がる時は、公立では男子は丸坊主と相場が決まっていました。散髪屋さんの椅子に座り、バリカンで頭を刈られた時は、何とも言えぬ喪失感を覚えたものです。しかし、今では男子に丸坊主を強制している学校はほとんどないと思います。
 男子はズボン、女子はスカートというのも常識でしたが、「なぜ女子だからといってスカートをはかなければならないのか?」という疑問に答えて、姫路市立山陽中学校は来年度の制服から男女ともにスラックスとブレザーを標準服と決めたそうです。本校も来年度からスラックスを導入しますが、希望者のみで、スラックスを標準にするのは珍しい試みです。
 常識は時代や社会環境によって変わります。一方、良識は人としての健全な考え方でモラルと言い換えることができ、すべての基盤となります。俳諧に不易流行という理念があります。良識は不易の部分で、常識は流行の部分と言えるでしょう。校則で悩むのは常識の部分です。未成熟な児童・生徒に対して、社会の常識に当てはめるべきものと、ワンクッションおくべきもの見立てが必要ですが、校則には合理的理由がなければならないと思います。逆に言えば、合理的理由を説明できない校則は不要だということになります。

 

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