好文木(校長ブログ)
2026.03.05
進歩するAI・進歩しない人間

 ロシアのウクライナ侵攻により日本からヨーロッパへの飛行ルートでロシア上空を飛ぶことができなくなりました。そして今、イスラエルとアメリカによるイラクへの攻撃により、ドバイ経由ヨーロッパのルートも使えなくなっています。修学旅行で海外を選択されている学校も多いのですが、かつてサーズが流行したり原油サーチャージが値上がったりしたとき同様に海外は避けざるを得なくなるかもしれません。
 先日も生徒から修学旅行で海外という案はないのかと訊かれたのですが、その時にもかつての感染症や航空機代の高騰の話をしました。また、修学旅行で海外に行くより、大学生や社会人になって友人と個人旅行で行ったほうがコストも安くなるしオプションも効くから修学旅行での海外は今のところ考えていないと答えています。
 トランプ大統領の威勢の良いスピーチを聞くと、邪悪な政権に正義の鉄槌を加えているように聞こえますが、小学校や病院にもミサイルが落ち、こどもを含む無辜の民が多く犠牲になっています。ウクライナ然り、ガザ然りです。そして被害者もまた加害者になるという復讐の応酬が繰り返されます。フランスのマクロン大統領は冷戦終結後に大幅に削減していた保有核弾頭の増強を打ち出しました。これはロシアの脅威の高まりとトランプ政権の欧州軽視に対応する歴史的政策転換です。大国の力による現状変更が世界各国を軍備拡張競争に引きずり込み、世界は再び帝国主義の様相を呈しています。AIが人間の能力を凌ぐシンギュラリティが近づいており科学技術の進歩には目覚ましいものがありますが、人間自体は全く進歩していないと嘆息しきりの昨今です。

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