早いもので今年も半分が終わり折り返し地点です。1年生も随分と学校に慣れてきたようです。先週土曜日、校長室のドアの前でうろうろしている姿が見えたので、ドアを開けてみると1年生が数人、「校長ポストに手紙を入れたいので、書く紙をくれませんか」というので、「直接話を聴くから入ったら?」というと、ぞろぞろ入ってきました。
いつも声掛けをしている元気な生徒たちで、クラス替えをしないでほしいと嘆願に来たのでした。すでに学年主任には頼んだそうですが、念には念をと私のところに来たのです。「今のクラスはとても仲がいいので、これから一泊研修、文化祭そして来年は修学旅行があるので、せっかく仲良くなったクラスをばらばらにしないでほしい」との要望でした。通常は2学期末から3学期にかけてこの種のお願いの手紙が校長ポストに大量に入るのですが、1学期の段階で頼んでくるのは珍しいことです。「クラス編成は学年の先生に任せているので、一応希望は伝えておくよ」といつものように返事をいたしました。
本校ではクラス編成は現場を良く知る学年の先生たちに任せています。3年間でできるだけ多くの生徒と関わり合ったほうが良いという考えを根底に、どうしてもうまくいかない生徒同士はクラスをわける配慮をするなど状況に応じて考えられています。これが大体一般的なやり方だと思います。なかには慶應幼稚舎のように6年間担任持ち上がり制でクラスが変わらないことで有名な学校もあります。これが慶應三田会の結束の固さの一因になっています。ただ、全員が必ずしもハッピーというわけでもないでしょう。
替えるか替えないか、各々メリット、デメリットがあります。特に問題がなければ無理に大幅な入れ替えはしなくてもよいと思います。この辺り学年の先生たちもクラスの状況をよくみて是々非々で判断してくれるだろうと思います。