1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」と言われ、恒例行事が多い1月から3月は時の過ぎるのが早く感じられます。2月は和風月名では「如月(きさらぎ)」ですが、寒く衣を重ね着すことから「衣更着」とも書くそうです。コートを着ていても寒風骨身にしみるこの寒さにふさわしい名前です。また、春に向けて陽気が来ることから「気更来」、草木が芽生えてくることから「生更木」との説もあるとか。今日は節分、明日は立春です。曇天の寒空の下、校庭の梅が咲き始めました。
日本は生産性が低いと言われますが、米国でも労働者の生産性が低下しているそうで、実に意外です。その原因の一つとして「シャドーワーク(影の仕事)」が増えていることを今日の日経新聞が紹介しています。
「影の仕事」などというと、何やら怪しげな感じがしますが、要は報酬を伴わない仕事のことで、今まで企業がやっていたものを顧客にやってもらうようになった仕事のことです。銀行とのやり取りや旅行予約、飲食店での注文など人が担当していた仕事がアプリなどを使って顧客が自分でやるようになってきています。
私もかつては普通預金から一部を定期預金に移し替えるためには、通帳をもって銀行に行っていましたが、今はインターネットバンキングを使い自分で振り替えています。いちいち銀行まで出向かなくてもよいのでこれは便利です。しかし、よく行くハンバーガーショップでカウンターでの取次に変えてタッチパネルが置かれていた時は、操作に手間取りそうで入るのを躊躇してしまいました。商品の注文も携帯からでは名前や住所など打ち込む内容が多く、口頭で注文したほうが早いなと思います。IT化により人手を減らしたものの逆に操作側の時間をとってしまい、省力化は必ずしも効率化にはつながっていないのかもしれません。