好文木(校長ブログ)
2023.01.25
寒波襲来の朝

 今朝は十年に一度といわれる寒波襲来で、朝起きると自宅の庭や道路にはうっすらと雪が積もっていました。JR神戸線は止まっていましたが、阪神は通常運転をしていました。坂道は凍ると滑りやすく、ゆっくり歩かねばなりません。いつもより10分程度早く自宅を出ました。途中、歩道の柵の上にかわいらしい雪だるまを見つけました。
 いつもの時刻の電車に乗り千船駅で降り、寒風すさぶ千船大橋を渡りながら、校庭の芝生の雪化粧を期待しながら学校に向かいました。雪が積もっていると登校してきた生徒が喜ぶのですが、残念ながら今回は雪はなくちょっとがっかりしました。
 JRが止まっているので、時間通りに登校してくる生徒は3分の2ほどでしたが、利用できる交通機関を探して遅れずに登校してくる生徒も以前に比べるとずいぶん増えました。また、登校の判断を訊ねる電話も随分少なくなりました。
 しかし、かつては、問い合わせの電話が朝からなりっぱなしということもありました。本校の生徒は広範囲から通って来ています。天候によっては登校が危険だということもあるでしょうし、交通手段が一つしかない生徒もいるでしょう。そのような場合は休まざるを得ません。しかし、電話をしてくる生徒に限って、近くで、代替の交通手段もある場合が多いです。保護者も少し過保護になっているのかなと思う時があります。その一方で、遠くからでも時間をかけて登校してくる生徒もいます。今日も昼過ぎに登校してきた生徒を見かけ、「こんにちは、あなたはどこから来たの」と声をかけましたら、「奈良の生駒です」とのこと。「生駒ならかなり雪も積もっていたでしょう。よく来たね。お疲れ様」と労いました。そして、将来社会人になったとき、責任のある仕事を任せられる子だなと思いました。 
 「気象警報及び交通機関運航停止に伴う措置」を生徒に渡しているSCHOOL HANDBOOKに記載しています。しっかり読んで自分で判断するように指導をしてきました。「読む」、「考える」、「判断する」訓練は授業や教科の勉強からだけではなく、このような日常的な事柄から養えるものです。教員もこのところをよく理解したうえで、ただ単に「ハンドブックを読んでおきなさい」ではなく、より実効性のある指導を心掛けてほしいと思います。それが社会人としての生きる力を身に着けさせることにつながるのですから。

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