好文木(校長ブログ)
2023.02.16
マスク着脱、個人の判断へ

 政府は3月13日からマスク着用のルールを緩め、着脱を個人の判断に任せることにしました。ようやくマスク生活から解放されます。
 とはいえ、コロナ感染がゼロになったわけではありませんので、欧米に比べ同調圧力が強く、リスクを取りたがらない人が多いわが国では、当分はマスクを着用する人が多いだろうと思います。学校でも授業において、教員がマスクをせずにしゃべることに抵抗を感じる生徒もいるでしょうから、当面、職員室や体育館は除き、教室での授業中、教員はマスクを着用するのが妥当だと考えます。
 先日、朝の挨拶時に横に立っていた生徒に「マスクを外してもいいとなったとき、君はマスクを外す派、それとも外さない派?」と訊ねましたところ、彼女は「自分は外しません。顔を見せるのが恥ずかしいから」との答えが返ってきました。以前は「伊達マスクはやめよう」と呼びかけ、特に集会や式典では、病気等やむを得ない事由がある場合を除き、マスクを外させていました。マスクをして顔を
見せないというのは、相手に失礼であり、コミュニケーションを阻害するから良くないと説明をしてきました。
 しかし、コロナでマスク着用が当たり前となり状況が一変しました。コロナが収束したとき、再び伊達マスクの指導をすべきかどうか。敢えて表情を読まれたくない、余計なコミュニケーションは取りたくないと考えている、あるいは件の生徒のように、顔を見せるのが恥ずかしいと感じている生徒に、無理にマスクを外させるのが妥当なのかどうか。ビジネスの場であれば、それなりの覚悟で臨むことが前提となり、ビジネスマナーに反するといえるでしょうが、学校生活ではどうでしょうか。生徒がコミュニケーションの必要性を理解し、自らマスクを外すようにならねば意味がないのではないかと思います。

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