好文木(校長ブログ)
2024.04.08
令和6年度一学期始業式校長講話

 3月が寒かったため今年は満開の桜の下で新学期をスタートすることが出来ました。4月4日入学式を終えて233名の新入生が入ってきました。1年生は慣れない環境で不安や戸惑いもあることでしょうから、上級生は自分たちが1年生の時を思い出して、サポートしてあげてください。
 私も初めての人ばかりの会合に出席するとやはり緊張します。「なんかあの人偉そうだな」とか、「気難しそうだなあ」とか。先入観を持って眺めてしまいます。ところが、話しかけてみると意外に腰が低く話しやすかったりするものです。
話しかけるきっかけは挨拶です。私は校長になってからもう18年、毎朝、玄関で登校してくるみなさんに「おはよう」と挨拶をしています。挨拶はその気になってするもので、強制されてするものではないと思います。しかし、明るく元気に挨拶を返してくれるとやはりうれしいですね。気持ちが沈んでいるときでも、元気に挨拶されると、それだけで気持ちが明るく前向きになります。みなさんは何気なく挨拶をしてくれているのでしょうが、それが私を元気にしてくれています。有難く思っています。
1年生にとって学校になれるために部活動に入ったり、生徒会活動に参加したりするのもよいと思います。先輩から学校生活のアドバイスが得られますし、帰属意識もさらに強まります。
 咲き誇る桜を雨風が散らしますが、そんな時、私はいつも小説家・井伏鱒二の「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」を思い出します。これは中国は唐の時代の漢詩に訳をつけたものです。人生に別れはつきものです。だからこそ、今この時を精一杯生きようという意味です。高校を卒業するとみんな進路が異なります。みなそれぞれ、この3年間、2年間そしてあと1年を友だちと先生と精一杯悔いのないように過ごしましょう。

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