好文木(校長ブログ)
2021.11.24
冬来たりなば

 一昨日の雨が上がり一気に寒くなってきました。真っ赤に色づいた桜の葉がパラパラと風に舞い落ちる中、まだ緑の葉を残すもみじが健気に見えます。
 先日のNHK、Eテレ「沼にハマってきいてみた」に出演のマンガアニメーションコースの生徒たちに続き、昨日は読売テレビtenにて「黒板アート甲子園」に参加した美術部の生徒たちの奮闘ぶりが放映されました。本校生徒の活躍がマスコミで取り上げられる機会が多く、大変うれしく思います。
 今朝、いつもより一本早い電車を降りると、昨日のtenに出ていたデザイン美術コースの生徒に会いました。「おはよう、早いね」と声を掛けると、今度、昼休みにミニコンサートを開く軽音楽部の朝練に参加とのこと。「昨日の番組、見たよ」というと、「寝そべっているところを撮られちゃって」と照れていましたが、今年の私学美術展で知事賞を獲得した実力の持ち主です。
 学校に着き暫くすると、これもtenに出演していた生徒が今週末の美大受験の面接練習に校長室に来ました。金曜日は京都、土曜日は金沢で実技と面接の試験があるそうで緊張マックスの様子でした。抽象的な表現を具体的な言い回しに替えることや暗記したことを思い出しながら述べるのではなく、私にしゃべるのと同じようにリラックスして話すようにアドバイスを致しました。「そのほうが君の良さが相手に伝わるから」と。彼女も数々の賞を獲っていますし、明るく元気な生徒です。首尾よくいくことを期待します。
 放課後、今まだ合格通知を手にしていない生徒が、校長室のドアを叩き顔を覗かせ、次にチャレンジする大学を見てくると言いに来ました。新しいマフラーを巻いていたので、「そのマフラー良く似合うね」というと、「有難うございます。ママが買ってくれました」と嬉しそうでした。日頃、お母さんとの折り合いが悪いと愚痴をこぼしている生徒なだけに、こちらもちょっぴり嬉しくなりました。
 私も受験には苦労したほうです。今でも受験の夢を見ることがあります。それだけに志望校に合格できた時の喜びはひとしおでした。「冬来たりなば春遠からじ」、彼女たちの合格をこころから祈ります。

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