今年も阪神園芸さんがクリスマス前にポインセチアを届けてくださいました。大・中・小と三種類頂きましたが、今年の大はひときわ大きいです。生徒たちも喜んでいます。
先週土曜日の日経一面トップは、「みずほ首脳陣 総退陣」でした。過去2度の大規模なシステム障害を起こしたうえ、今年に入ってから8回の障害が起きていました。金融庁も堪忍袋の緒が切れたようで、業務改善命令の処分理由の一つに「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢の企業風土」と厳しいコメントです。
このコメントを見て、学校現場にも当てはまることがあると思いました。お互いを先生と呼び合う学校では、他人の領域を犯さないようにという遠慮やそれは自分の仕事ではないとの勝手な線引きから、注意すべきとわかっていても言わない場合や、とりあえず言われたことだけやっておけばいいだろうという考えになる場合があります。そうなると横の連携が取れず、結果として生徒が置き去りになってしまうこともあり得ます。このような事案に対しては「もっと当事者意識をもって仕事をしてください」とお願いをします。企業、学校にかかわらず、どのような組織であっても「言うべきことは言い、やるべきことは言われずともやる」のでなければ、変化に対応することは出来ませんし、成果も期待できません。
この記事を読んで、読後に纏めていた『ビジョナリーカンパニー』の要旨を再度見直してみました。著者のジェームズ・C・コリンズは、カリスマ経営者は不要だと述べています。「ビジョナリーカンパニーで優秀な経営者が輩出し、継続性が保たれるのは、こうした企業が卓越した組織であって、代々の経営者が優秀だから卓越した企業になったのではない」と。本校を卓越した組織にするためには、基本理念を維持し、進歩を促し、一人一人の当事者意識をさらに高める努力を地道に続けねばならないなと改めて思った次第です。