11月というのにこのところ全国で夏日となり、過ぎ去ったはずの夏が戻ったようでした。小春日和ならぬ小夏日和です。昨夜の風雨で紅葉していた桜の葉が散り、枯れ枝が目立ち風情がありません。四季がなくなり二季になるのはなんとも寂しいものです。
昨日、2016年の卒業生が4人遊びに来ていました。職員室での旧担任との話の輪に入りました。可愛らしい1歳9カ月の男の子の母親になっている卒業生が、「校長先生と食堂で話をし、その内容を好文木に挙げてくれたの覚えていますか」と訊ねてきました。それは2016年1月30日付の『「おまえ」と呼ばないで』というブログで、「努力に勝る天才なしPARTⅢ」に収録されています。
生徒を「おまえ」呼ばわりするのは腹が立つという彼女の不満に私が答えたものです。名前で呼ぶのが良いが、必ずしも「おまえ」が悪いわけではない。お互いの信頼関係の軽重による」というのが私の答えでした。一度、食堂で話したこのことを卒業して7年経っても覚えてくれていたことに少なからぬ感動を覚え嬉しく思いました。
A3 (エーキューブ)は初めてということで、4人と男の子を連れて案内しました。3層の体育館と芸術棟を見て、母校の発展をとても喜んでくれました。サブアリーナでは丁度体育の時間で卓球をしていました。男の子が靴を脱いでちょこちょこと走ってゆきました。教員も生徒も可愛らしい珍客に相好を崩し、ラケットと球を渡し、嬉しそうな男の子の様子をしばし見守っていました。いかにも好文らしいほのぼのとした一時でした。いつもながら、卒業生が戻ってきて昔話に花を咲かせてくれるのは嬉しいものです。
先月購入した卒業生、森本来実さんの絵が届き、校長室に架けました。白い壁にすっきり収まりました。これもまたうれしい限りです。