19日開催された政府ならび厚労省の専門家会議の結論を受け、大阪府は対策会議を開き、府立学校における教育活動再開の決定を撤回し、4月7日まで行わないものとすることとなりました。これに従い、教育庁私学課から4月始業式までを原則として児童生徒の活動を停止するよう連絡が参りましたので、本校においても、引き続き校内におけるクラブ活動等の教育活動の原則中止を続行いたします。また、4月8日以降の府立学校の再開の可否は文科省の基準に照らし4月3日までに決定するとのことです。本校は4月7日の入学式を簡素化して実施する方針ですが、府の決定を見極めて最終判断をしたいと考えます。尚、大阪私立中学校高等学校連合会の調べによると、17日現在、大阪の私立高校で入学式を実施する予定が70校、中止が4校、未定が30校となっています。
欧米では感染者、死亡者ともに拡大が続いており、世界の感染者は17日から23日までの間で17万人から34万人に倍増し(米ジョンズ・ポプキンス大学まとめ)、まさに世界的大流行パンデミックの状況です。そのなかでも日本は落ち着いています。テレビに映し出される人影のないパリ、ローマ、ロンドン、ニューヨーク等の街角と東京や大阪の繁華街の様子は随分と異なっています。しかし、大阪府と兵庫県において適切な対策を講じなければ、感染の爆発的患者急増オーバーシュートが起きる可能性があるとの注意喚起がなされました。荻生田文科大臣は、4月から全国の学校の再開をすると発表しましたが、大流行の危険がある地域においては、自治体がどのような判断をするのか、事態は予断を許しません。一日も早い正常化が望まれます。
休校中も校内の工事は進んでいます。別館2号の旧特進2教室は4つの文化部の部室に改造され、特進は進路指導部のある別館4号に引っ越しました。デザイン美術とマンガアニメの専用教室がA3(エーキューブ)に移動しましたので、そのあとを改装し、特進3教室と自習室が出来ました。また、旧第二体育館があったサブグラウンドは周囲三方のブロック塀が改修され、防球ネット用のコンクリートポールが立ち並びました。これから整地が始まり、5月末をめどに二面のテニスコートと、テニス部、ゴルフ部の部室、倉庫、駐車場スペースが整備されます。
東京オリンピックの延期が濃厚です。経済活動が収縮し、世界各国が大型経済対策を次々に打ち出しています。ワクチンや治療薬の開発にも少し光が見えてきたようです。しかし、ウイルスの終息あるいは収束まではまだまだ時間を要し、ウイルスとの闘いは続きます。
先の見えない不安が世の中を覆っており、自粛ムードにより、春なのに気が晴れませんが、こういう時は、じたばたせず覚悟を決めてじっくり読書に浸り、知識の獲得と自らの考え方の軸を築くのも一案かと思います。