8月も終わり、9月というのに、予想最高気温は34度、厳しい残暑です。急遽、来年の夏制服にポロシャツを導入することを決めました。現在使用しているブラウスと併用し、好きなほうを選べるようにします。簡単に洗えてすぐ乾き型崩れしないで長持ちするとなるとポリエステル素材です。スポーツウエア仕様ですから涼しいです。汗をかく夏には最適だと思います。さっそく生徒に試着してもらい感想を聞きましたが、なかなか好評でした。きっと喜ぶ生徒が多いことでしょう。
60年ぶりと言われる百貨店労組によるストライキに揺れたそごう・西武がセブン&アイ・ホールディングスからアメリカの投資ファンドに売却されました。実質譲渡額は8,500万円とのこと。往時の勢いを知る者からすれば、諸行無常の感を強くします。
私は学生時代を東京で過ごし全盛期の西武百貨店を知っています。1970年代後半から1980年代にかけて、西武は三越や高島屋、大丸といった老舗百貨店とは一味違い、モダン・リッチな感覚の商品とサービスを提供していました。特に渋谷では、西武と関連のパルコは革新的でおしゃれなイメージでランドマークになっていました。
進取の精神に溢れる百貨店でしたが、バブル崩壊とともに借り入れに依存した事業の急拡大が仇となり経営が傾き始めました。セブン&アイホールディング傘下に入ったときも違和感がありましたが、結局再生できず、今回、ヨドバシカメラが再建のカギを握ることになり、更に違和感が強くなりました。スーパーやコンビニ、家電量販店の顧客が求めるものと百貨店の顧客が求めるものは違います。商品やサービスのみならず地域における存在意義などを抜きに損得勘定だけでの売買にむなしさを感じます。そごう西武の従業員の気持ちも同様だと思います。
人口減少社会においてあらゆるところで二極化が進んでいます。私学に対する生徒や保護者のニーズも様々です。教育の本義は自立貢献ですが、それに至る道筋はけっして一つではありません。その道筋に対するニーズをうまくくみ取れるかどうかが学校として生き残れるかどうかを決めます。また学校のほうも、自分の学校はどういう生徒を求めるかいわゆるアドミッション・ポリシーを明確にすることも大事だと思います。