好文木(校長ブログ)
2021.05.25
梅雨の晴れ間で

 梅雨の一休みとなった一昨日の日曜日、「ホーホケキョ」ウグイスの鳴き声で、久しぶりに気持ちよく目覚めました。私はいつも「ホーホケキョ」を聴くと何故か心が癒されます。
「梅に鶯」と言いますが、梅の密を好んでくるのはウグイスに似たメジロで、メジロをウグイスと混同しているそうです。メジロは体が緑色で目の周りが白いので、梅との対比がはっきりします。ウグイスは茶色がかっていて少し地味な感じです。メジロは見つけやすいのですが、ウグイスは木の高い所にいるのでなかなか姿を捉えられません。空を仰いで首をくるくる回しながら諦めるのが常です。
 庭には、スズメを筆頭に、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、ウグイス、シジュウガラ、ヤマガラ、セキレイなどがやってきます。枝から枝へ飛び渡り、木の実をついばむ姿を眺めていると飽きません。実に平和な気分になります。
 しかし、カラスは歓迎すべからざる客です。この時期、サイフリボクの赤い実を食べようと来るのですが荒っぽく枝ごと折ってしまいます。緑の葉と赤い実をつけたまま何本もの枝が地面に落とされているのを見ると、腹立たしくなります。夏には桜の木に止まっているセミを襲撃します。なかなかワイルドです。ヒマラヤスギの上に巣を作りかけていたこともありましたが、取ってもらいました。ウグイスとは対照的にあの「カーカー」という声を聞くと気分が落ち着きません。道路上では、出されたごみ袋を引き破り、ごみを散乱させるなど迷惑至極なヤツなのですが、意外なことに、カラスは親孝行の象徴と言われています。子供が親の恩に報いて孝行を尽くすことを「慈烏反哺」(じうはんぽ)と言い、これはカラスが成長すると親に口移しでえさを与えるところから来たそうです。見かけによらず偉いヤツなのです。
 一昨日のNHK「ダーウィンが来た」は、鳥の鳴き声が「集まれ」や「危険」を知らせる言葉や文章になっているという「鳥語講座」でした。庭で鳥たちはどのような会話をしているのか興味が湧いてきました。またゆっくり聴いてみたいなと思います。

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