12月に入り急に寒くなり体調を壊す教職員や生徒が増えました。かくいう私も2週間程、咳がひどく難渋しましたが、ようやくましになってきました。酷暑が長く続き秋がないまま冬に入ったため体調を整える余裕がなかったことが原因かと思います。極端は体にも良くありません。
14日に最後のオープンスクールを終えました。今年も多くの生徒会や部活の生徒たちが司会をしたり、学校紹介をしたり、校内見学の案内を買って出たりと、協力をしてくれ大変助かりました。保護者向け説明会では私の本校教育に対する考え方を20分程度の時間をかけてしっかりとお話をさせて頂きました。「オープンスクールでも話をしていただけると娘にも聞かせることができるのでありがたい」との声をいただいていたので、毎回違う内容で7~8分の話をシリーズものに仕立てて、最後は総集編として締めくくりました。以前は必ず冒頭に教育方針の話をしていましたが、ある時から生徒中心の運営に変えました。ところが、やっぱり教育方針は聞きたいというアンケート結果があり、昨年度から再び私の出番を増やしました。
私の話を聴いていた副校長から「こういう話を在校生と教員にも聞かせてください」とリクエストされました。私は常に変わらぬ教育方針を語ってきたつもりですが、人が変わり上手く伝承できていません。明日の終業式に改めて話そうと思います。
ジェームズ・C・コリンズは『ビジョナリーカンパニー』において、「ビジョンを持ったカリスマ経営者はまったく必要ない」と語っています。そして、「時を告げる預言者になるな。時計をつくる設計者になれ」とも言っています。「ビジョナリーカンパニーで優秀な経営者が輩出し、継続性が保たれているのは、こうした企業が卓越した組織であるからであって、代々の経営者が優秀だから卓越した企業になったのではない」と。組織として基本理念を維持し進歩を促せることができるかどうか、時計作りにもう一肌脱がねばならないと思っています。真に自由闊達にして愉快な学園をめざして。