好文木(校長ブログ)
2024.09.18
創立90周年に向けて

 先日の塾対象の学校説明会において、3年後の本校創立90周年、そしてさらに10年後の100周年に向けて、「自由闊達にして愉快なる学園」を目指すことを宣言いたしました。
 好文学園は親身の生徒指導で改革を進めてきましたが、次のステージに進みます。目指すのは、生徒たちが主体的に勉強にも行事にも取り組み、心から楽しい愉快だと思える学園の建設です。
 SNS世代は自分の好む情報のみに接触し、〇か×か、白か黒かといった二者択一に陥りやすく、物事を深く考え主体的に行動する姿勢に欠ける傾向があります。またSNSの浸透で本を読まなくなっている可能性があります。2023年の国語に関する世論調査で1カ月に1冊も本を読まない人が63%に上ったと報告されています。従って、授業や行事において幅広い知識や情報を習得できる環境を作らねばなりません。主体性ある生徒、センスの良い生徒を育てるためには、育てる側の教師に主体性とセンスの良さが備わっていなければなりません。授業やテストのあり方、進路指導、生徒会から広報に至るまで、生徒の主体性を引き出す効率的・効果的なシステムへの再構築が必要です。
 来年度より、授業は週5日制に移行します。土曜日は休みだから家でのんびりも悪くはありませんが、日頃できない学習の場を提供し生徒の興味関心をさらに深める取り組みがあってもいいのではないかと思います。先日、デザイン美術コースの生徒と話していましたら、「技術面は日ごろの専門授業で十分ですが、美術史を勉強したい」と言っていました。美術史の講座開講もありだなと思いました。また教科横断型の授業も検討に値します。生徒の主体性は教員の主体性により生まれます。校務分掌の役割の見直しも必須条件です。「好文学園を今一度せんたくいたし申し候」、まさに好文新時代に向けて飛躍の時です。

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